64日目 ページ19
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棘くんで止めて私たちで攻撃をし距離を取る。この繰り返しで"帳"の外を目指し、五条先生たちと合流。
だけどいつこの状態が崩れるか分からない。棘くんの限界が来るかもしれない、特級が呪言の対処法に気づくかもしれない。
そうなったら終わりだ、早く葵くんと合流した方がいいな。
頭の中でそう考えながら私たちは建物の外へ出る。
「狗巻先輩が止めてくれる、ビビらずいけ」
「酒呑童子よろしくね」
恵くんは鵺の頭を撫でながら、私は傍にやってきた酒呑童子にそう声をかける。
鵺と酒呑童子が特級に攻撃を仕掛ける、が鵺の翼に特級の手が、そして木の根が酒呑童子の体を貫いた。
傍にいた棘くんは口から血を吐き膝をつく。
「鷹!棘くん下げて!!」
空にいる鷹に棘くんを後退させるよう指示を出す。私は目を見開き特級を見据えた。
強い言霊を使ってないのに棘くんの喉が潰れた、それだけ格上ということ。
「まずい…!」
陣形が崩れた。棘くんはこれ以上呪言を使えない。
鵺…も駄目だ。なら隼を呼び出して3人を鷹と隼に乗せて逃がす。そして麒麟で動きを止めた隙に領域を展開する。もしかしたら押し返されて死ぬかもしれない。
…いや、祓おうだなんて考えるな一瞬。そう一瞬でいい、3人を逃がす隙を作る。
「狩野後ろだ!!」
憲紀くんの声を聞き、後ろを見てみるとそこには木の鞠。
すぐに距離を取り、さっき考え決めたことを実行しようと腰にあるホルスターから巻物を取り出すがそれと同時に私の右腕に木の根が巻きついた。
『貴女のその莫大な呪力。それ故に呼び出せる式神に制限がないその術式。
真人が言っていた通り、戦闘において貴女の存在はいささか邪魔だ』
「Aさん!!」
恵くんが私の名前を叫んだのと同時に巻きついた木の根が私の右腕を折った。
そして私の前に複数の木の鞠が現れる。その鞠から飛び出た木の棘は、私の体に突き刺さった。
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せう(プロフ) - 不穏が漂ってきてしまってきたな、、、、いやだあああああ!!!(楽しみにしてます) (2021年4月15日 23時) (レス) id: 71865eb671 (このIDを非表示/違反報告)
スイ - 過去編の話をみてみたいです。 (2021年4月15日 23時) (レス) id: 226fa6ece3 (このIDを非表示/違反報告)
レネット(プロフ) - 更新楽しみにしてます。頑張ってください (2021年1月21日 19時) (レス) id: ec8ec8961f (このIDを非表示/違反報告)
あかり510 - フォォォォォォォォォォォォオオオオ!!!!続編おめおめです〜!!これからも無理しない程度に更新頑張ってください!^ - ^((矛盾 (2021年1月17日 11時) (レス) id: 3f067938ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:コンペーと | 作成日時:2021年1月17日 1時