パープルベルベット《JUN》 (ページ9)

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９．結婚式ページ9

父からの手紙には、母方の親族の結婚式があり、父にも招待状が来た事、父もお世話になった人の子どもなので結婚式に出たかったが外せない用事がある事が書かれていた。

手紙の最後には『代わりにAが出るって伝えたから行ってくれ。よろしく。』と書かれていた。

すぐに携帯をかばんから取り出し、父にかける。

…。出ない。確かにもう０時過ぎてるし、寝てるか。
明日の朝かけなおせばいいや。

疲れていたのでその日はシャワーだけを浴びて、ベットに入った。

私は母方の親族には４歳の時以来会ったことが無かった。

朝、目を覚ますと時計の針は８時を指していた。

ベットから出てスリッパを履いてキッチンに行く。

コーヒーメーカーのスイッチを入れて、父に電話をかけた。

父「はーい。何？」

A「何？じゃないよ！結婚式の事！何で先に聞く前に返事しちゃうの？」

父「だって日曜日なら休みだろ？」

A「休みだけど。用事があるかもしれないでしょ？」

父「用事入ってた？」

A「入ってないけど…。」

父「じゃあよろしく！隆弘さんによろしくね。」

A「行けばいいんでしょ！誰よ！隆弘さんって！！」

父との電話を切った後、コーヒーを飲みながらニュースを見ていると、先週の土日の嵐のライブの様子が映された。

昨日助けてくれたのは松潤だったのかなぁ？なんてぼんやり考えた。