赤葦京治の寝起きは悪くない【赤葦京治】 (ページ40)

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（短編）　嘘３ページ40

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藍沢の体の

綺麗な曲線をなぞる

『！…っや』

「嫌？」

彼女が嫌がっているのではないとわかって

意地悪く聞く。

わざと手をとめ、抑えていた手もパッと離す。

すると彼女は予想外の事にめをぱちくりさせた後、、

じわじわと顔を赤くし、口をきゅっと結んで悔しそうにこちらを見上げる。

その反応が面白くて愛しくて、

笑いそうになるのを必死にこらえる。

「今日はやめとく？」

追い打ちをかけるようにこんな質問までするのだから

自分でも、なかなか性格が歪んでいると思う。

すると彼女はまた目を左下にそらし、おもむろに俺のシャツの端を握ってくる。

『わかってるんでしょ

……ばか赤葦』

そんな小さな１つ１つの言動が

俺の心をどれだけ掻きむしるか、

君は知らないんでしょう

普段のクールなイメージからは想像もできないほどたじろぐ愛らしい彼女を

もう少しだけ、見ていたい

「赤葦じゃなくて、なんて呼ぶんだっけ？」

『…け、いじ』

「いい子」

彼女が猥らに体をよじる

そんな彼女を捕まえて離さない

じらしてしまった分、いつもよりたっぷり

言ってしまえたらどんなに楽だろう。

せめてこの手で、このキスで、俺の気持ちが伝わってくれ。

今日も俺は君に溺れる。

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