【アンナチュラル】中堂班にはもう一人いるそうです 【男主】

名もなき毒　9 ページ10

久部が帰ってきてから数分後､UDIラボ全体に放送が鳴り響く



三「UDIの三澄です｡常駐企業の皆様に至急のご連絡です｡冷凍保存の合憲資料からMARSコロナウィルスを検出できる企業はいらっしゃいませんか」


『MARS…中東呼吸器症候群か｡役に立ったみたいだね……』



閉じていた目を開けてそう言うとAはソファから立ち上がり所長室の扉に手をかけた



中「どこへ行く…」



放送を聞き本から顔をあげていた中堂はAの背を見ながら聞いた



『大丈夫……ラボからは出ませんよ』



背を向けたまま答えると所長室を出て行った｡中堂はその答えに満足したようで再び本へ目を落とす



『行ってたんですね中東に』


三「はいサウジアラビアに」


『Oh…』


ミ「帰国してから風邪の症状も出ていた｡軽い風邪だと思っているうちに土日に急激に悪化､免疫の過剰反応で急性腎不全を起こし短期間のうちに死亡した例が報告されています」



三澄はAが書いて渡したノートを神倉に渡したがら続ける



三「肺炎も起こしていたはずなんですが腐敗で印象が判別できなかった」


東「ゆかりんの方は」


三「MARSの殆どが急性呼吸逼迫､それが喘息発作に間違われた」


久「MARSって風邪?」


「「「『はぁ?/あははっ笑』」」」



Aが珍しく笑いのツボにはいっているとどうやら検出できる企業があったらしくそちらへ向かったA

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