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「埼元さん、本当にごめん」

「奴良君??」

「折角来て貰ったのに・・・迷惑をかけて」

清継達を探している最中、リクオはソラノに申し訳なさそうな顔でそう言う

「気にしないでください・・・奴良君の友達にこんな事を言うのは失礼ですが、僕は花開院さんと清十字君を許す事は出来ません」

ソラノはリクオの顔を見てそう言う

「此処は奴良君の家です・・・其れを"妖怪屋敷"だの"妖気が漂ってる"など、失礼極まりない」

「・・・埼元さん」

「仮に此処が本当に妖怪屋敷だとしても・・・本当に此処に妖怪がいたとしてもその人物達は奴良君の家族なんです」

「!!埼元さん・・・ありがとう」

何処か泣きそうな顔でリクオはソラノにそう言った

「??僕は本当の事を言ったまで・・・!!奴良君、見つけましたよ!!」

「!!清継君、皆・・・やっと見つけた・・・なんで、大浴場の前にいるの??」

「・・・失礼を承知で覗かせてもらいます」

ゆらがそう言いながら大浴場の扉を開けた

しかし、大浴場には誰もいなかった

「ねっ??いないでしょ??」

「・・・いないですね、次行かせてもらいます」

ゆらは扉を閉めるとさっさと歩き出した

「此処から怪しい臭いがする!!」

ゆらはそう言って、仏間の扉を開けた

「この仏が怪しい・・・一応、お札を貼らせて貰います」

ゆらがそう言いながら怪しいと言っていた仏にお札を貼るが、直ぐに其れは剥がされた

「な、何してるん!!」

「・・・黙っていようと思いましたが、もう我慢できません」

お札を剥がしたのはソラノだった

「何時、奴良君がこの屋敷に妖怪がいると言いましたか??何時、妖怪を滅して欲しいと言っていました??頼まれてもいない事を勝手にやるのは如何かと思います」

「で、でも・・・私は陰陽師や!!妖怪は滅せなあかん!!」

「此処に!!この家に妖怪はいません、現に探してもいなかったではないですか!!妖怪屋敷だの、妖気が漂っているだの・・・人の家にそんな事を言わないでください!!」

ソラノのその言葉でその場は静まる

「(埼元さんは何処か近寄りがたいと思っていた・・・優しいのは分かっていたけど、こんなに優しいんだ、この家にいる妖怪を見たかは分かんないけど庇ってくれている・・・ありがとう、ソラノちゃん)」

「・・・あっ、すみません・・・急用があるのを忘れてました、今日は帰りますね」

何処か申し訳なさそうな顔をしながらそう言うと、ソラノはその場から逃げるように去っていった

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楓花(プロフ) - シルバーウルフ さん» コメントありがとうございます!!更新は遅いですが、完結するのでそれまで温かい目で見守ってください (2019年5月9日 23時) (レス) id: 18f674c0bd (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - ぬら孫大好きなので応援してます。更新頑張って下さい。(*^O^*)続編も楽しみにしてます。(*^O^*) (2019年5月9日 18時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
楓花(プロフ) - 雪アズさん» コメントありがとうございます!!そう言って下さるなんて・・・嬉しいです!! (2019年4月9日 19時) (レス) id: 18f674c0bd (このIDを非表示/違反報告)
雪アズ(プロフ) - すっごい面白いです!!内容もしっかりしていて分かりやすいです!更新楽しみにしています (2019年4月9日 17時) (レス) id: ae6c6f6229 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:楓花 | 作成日時:2019年3月18日 0時

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