12:00 昼ごはん ページ10
「嵐さんはお昼に何が食べたいですか？」
ソファで雑誌を広げる彼に話しかけた。
ちょうど嵐さん以外のメンバーは皆、個人の仕事やら趣味で出掛けてしまっている。
お昼ごはんは必要ないそうなので、せっかくなら嵐さんの好物でも作ろうかと思ったのだ。
彼は何が好きなのだろう？
少しわくわくしながら尋ねた。
すると、嵐さんは一瞬驚いた顔をしてから、手を口元に当てて考え込んだ。
「それじゃあ、Aちゃんの好きなものが食べたいわ」
「えっ、私の？ それでいいんですか？」
「ええ、良いわよ。
Aちゃんの料理なら、なんでも美味しいもの♪」
予想外の返事だった。
嵐さんは、楽しみにしてる、と微笑んでから、再び雑誌の方へと視線を戻した。
＊＊＊
「嵐さん、お昼ごはん出来ました」
「は〜い、今行くわァ」
パタンと雑誌を閉じてテーブルに置いた嵐さんは、ソファから立ち上がって私のいるキッチンへとやってきた。
キッキンにはできたばかりの料理が並んでいる。
それを見て、彼は目を輝かせた。
「あら？もしかして、キッシュ？」
チキンサラダの隣にある、大皿になったパイ料理を指差した。
彼の言う通り、それはキッシュだ。
少し前にオーブントースターから取り出したばかりだったので、白い湯気がもくもくと上がっている。
「作ってみたかったんです。
それにもし誰かが突然帰ってきても、これなら温めればすぐ食べれるので」
「へぇ！
見た目もおしゃれだし、とっても良い匂いねぇ」
料理を運ぶのを手伝ってくれた嵐さんは感心したようにそう言った。
彼の嫌いなものだったらどうしよう、って心配だったのだ。
喜んでくれそうで、何より嬉しかった。
「そういえば、嵐さんでも気にせず食べられるように、材料はヘルシーなものにしておきました」
「…！」
えっ、と嵐さんは驚いた顔をみせた。
けれどそれも一瞬で、すぐに花が開いたような嬉しそうな表情に変わる。
彼は繊細な手で、優しく私の頭を撫で付けた。
「アタシ、あなたみたいな子大好きよ♪」
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香琳(プロフ) - ほんとまじでドキドキしました！！！こういうの書けるなんてほんと尊敬します！！これからも頑張ってください！！応援してます！！（≧∇≦） (2017年3月27日 9時) (
レス) id: b9abaea257 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪ - 楽しく読ませてもらってます。クリスマス特別編も楽しみです！ (2016年12月21日 16時) (レス) id: 38b9dd00d8 (このIDを非表示/違反報告)
漓霧(プロフ) - とても好きなお話達でした！非公開にしてしまうのはざんねんですがイベント時期に新しい話が公開されるのを楽しみに待っていますね！これからも頑張ってください！ (2016年11月30日 19時) (レス) id: b1991ca394 (このIDを非表示/違反報告)
蒼咲滝(プロフ) - ご友人の誕生日、おめでとうございます。とっても面白かったです。消してしまうのは残念ですが、Knightsのほのぼの日常素敵でした！ (2016年11月30日 12時) (レス) id: 823ec88d13 (このIDを非表示/違反報告)
冷え性 - とっっても面白いです！！！Knightsのみんな可愛いし素敵でしたよ！！ご友人の誕生日おめでとうございます！ (2016年11月29日 19時) (レス) id: 150de29462 (このIDを非表示/違反報告)
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