20:00 皿洗い ページ18
お皿洗いの後は必ず手が冷たくなる。
ひんやりとした水に触れるから。
その上、私は肌の色が白めなので、赤くもなってしまう。
私は指先に向かって、はぁ、と息を吐いた。
「ああ、Aさん。
お皿洗いを手伝おうと思ったのですが、もしかしてもう終わってしまいましたか？」
そのとき、丁度キッチンに司さんが入ってきた。
「はい、今さっき終わったところです」
「そうですか…Timingが悪かったようですね…」
「いえいえ！
お皿洗いは私の仕事ですので、司さんはお気になさらず…！」
そう言うと、司さんは少しだけ困ったような顔をした。
次いで彼は私の赤くなった手にも気がついて、あ、と声を上げる。
「指先、寒そうですね」
司さんは私の手をとって、彼の掌で包み込んだ。
暖かい掌から少しずつ温度が伝わってくる。
顔を上げると司さんは微笑んでみせた。
「どうですか？暖かいですか？」
「はい…ありがとうございます、司さん」
「喜んでいただけたのなら、何よりです。
それにしても……」
彼は言葉を続ける。
それと同時に、一度包み込んだ手を開いては私の手と比べるように重ねてきた。
「Aさんの手は小さくてか弱く見えます。
この手で色んなHouseworkをしているとは到底信じられませんね」
「司さんの手は大きいですね」
「それはそうです。
私だって男なのですから」
司さんの綺麗な手は、繊細そうだけれどやはり男の人の手だった。
私より大きくて、指も長い。
そして少しだけでこぼことしていた。
「くれぐれも、この手で無理はしないようにしてくださいね」
司さんは恋人繋ぎをするように、私の指の間に自分の指をぎゅっと絡ませた。
それはとても暖かかった。
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香琳(プロフ) - ほんとまじでドキドキしました！！！こういうの書けるなんてほんと尊敬します！！これからも頑張ってください！！応援してます！！（≧∇≦） (2017年3月27日 9時) (
レス) id: b9abaea257 (このIDを非表示/違反報告)
♪♪ - 楽しく読ませてもらってます。クリスマス特別編も楽しみです！ (2016年12月21日 16時) (レス) id: 38b9dd00d8 (このIDを非表示/違反報告)
漓霧(プロフ) - とても好きなお話達でした！非公開にしてしまうのはざんねんですがイベント時期に新しい話が公開されるのを楽しみに待っていますね！これからも頑張ってください！ (2016年11月30日 19時) (レス) id: b1991ca394 (このIDを非表示/違反報告)
蒼咲滝(プロフ) - ご友人の誕生日、おめでとうございます。とっても面白かったです。消してしまうのは残念ですが、Knightsのほのぼの日常素敵でした！ (2016年11月30日 12時) (レス) id: 823ec88d13 (このIDを非表示/違反報告)
冷え性 - とっっても面白いです！！！Knightsのみんな可愛いし素敵でしたよ！！ご友人の誕生日おめでとうございます！ (2016年11月29日 19時) (レス) id: 150de29462 (このIDを非表示/違反報告)
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