【両面宿儺】コイツは俺の女だが？

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【 A side 】






『？？？』

伏黒「は？」





あ、恵くんがやっと私の名前以外の言葉を発した。言葉と言えるのかは分からないけど。


こういう時って、どうするんだっけ。


まずは自己紹介か。(違う)




『私、藤榮Aです。⋯貴方は？』



「宿儺。」



『あぁ、すくなさん。よろしくお願いしま⋯、

⋯⋯ん？』





宿儺？


これが 呪いの王 ⋯。って、


両面宿儺！？





『見事に受肉してるじゃん！！』



宿儺「ｹﾋｯ そんなことはどうでもいいではないか。俺と共に来い、A。お前が気に入った。」





顔が良い宿儺さんが私の腰に手を添えて顔を近付けてくると、もう片方の手で自分の喉元を押さえた。


⋯って、どゆこと。





宿儺「あ？」



「人の体で何してんだよ。いくらこの子が可愛いからって駄目だろ。返せ。」



宿儺「オマエなんで動ける？」



「？ いや 俺の体だし。」





一人芝居⋯？いやいや、そんなわけないか。


受肉してないってこと？

乗っ取られてないってこと？


とりあえず私を自由の身にしてください。さっきからずっと腰抱かれてるから動けないの。





伏黒「Aを離せ。離したら動くな。お前はもう人間じゃない。」





あ、恵くんからやっと まともな言葉出てきた。





「は？」



伏黒「呪術規定に基(もと)づき 虎杖悠仁
オマエを───、

“呪い” として祓う(ころす)。」

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