第三話 義兄 ページ5
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全力で先輩たちをにらみつける。が、何故か京都校の人たちにまで変な目で見られていることに気づいた。なんで!!!
「高菜、明太子…ツナ」
『狗巻先輩…!そうですよね、失敗なんて誰にでもありますよね!励ましてくれてありがとうございます、ついでにしおって言ってください!』
「おかか」
『なんで!!!』
先輩に振られた…!!(嘘)
私が下手くそな泣きまねを披露していると、「何でしお?」「さぁ…」と、虎杖くんと野薔薇ちゃんがコソコソやっていた。そこに伏黒くんが「銀野は塩にぎりが大好物なんだよ。でも狗巻先輩の語彙に”しお”って無いだろ?だから…」と説明を入れている。
『やめて!そんな冷静に説明されるといかに自分が幼稚か突きつけられる感じがするからやめて!』
「自覚あんなら棘に絡むのやめろよ」
「そうだぞー」
真希先輩とパンダ先輩からの指摘(という名の囃し)に何も言えず、うぐぐ…と唸っていると…。
「やっほー、みんな揃ってるー?てかA来てるー?」
私が開け放った扉から、ひょっこりとお義兄ちゃんが顔を出した。お義兄ちゃんは私を見つけると、遅れてごめんね、と片手を上げる。
『職員会議お疲れ様、お義兄ちゃん!』
……その瞬間、空気が凍り付いた。
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「「「「お…にい、ちゃん…!?!?!?」」」」」
虎杖くんと野薔薇ちゃん、ついでに京都校の人たちの声がぴったり重なる。
『え???』
皆の驚きっぷりに、むしろ私のほうが驚いた。二年生ズ+伏黒くんが四人揃って顔を見合わせる。
「ははは」
「だろうなぁ」
「こうなると思ってました」
「しゃけ」
え、なに?いやある程度びっくりするだろうなとは思ってたけど、そんなか??
固まっている野薔薇ちゃんの前でひらひらと手を振る。野薔薇ちゃんは一度ゆっくり瞬きすると、大きく息を吸った。
「はぁあああ!?なに、どういうこと!?!?おにいちゃん!?このアホ…五条先生が!?全っ然似てないじゃない!!」
「それな!つか名字は!?銀野って銀野だよな!?五条じゃねーじゃん!」
「そうですよ!第一、あの五条悟に妹がいるなんて聞いたことないですし!」
「なに真希…アンタ知ってたの?ムカつく」
さっきまで自分たちで喋っていたはずの京都校の水色髪さんと黒髪さんも話に加わり始める。途端に建物内はワイワイと賑やかになった。
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