第九話 東京ターン ページ11
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京都校のターン(?)が終わり、一回裏。今度は東京校が攻める番だ。
こちらのバッターは野薔薇ちゃん。キャッチャーは東堂さんで…ピッチャーがメカ丸さん、なんだけど…アレは…。
「ちょっっっと待て!!」
案の定、ピッチャーを見た野薔薇ちゃんがバットを放り出して京都校側に詰め寄る。
うん、だろうね…私だってやるもん。だってアレ、どう見てもただのピッチングマシーンだし。
「どう見てもピッチングマシーンだろーが!!」
「釘崎がキレた!!乱闘だぁ!!」
虎杖くんが慌ててグラウンドに出ていく。狗巻先輩と、ベンチに戻ってきていた真希先輩やパンダ先輩たちもわらわらとグラウンドに繰り出した。みんな若干楽しそうなのは目の錯覚じゃないはず!
何となく、集団が動き出したら理由なんて分からなくても着いてっちゃう人間の習性に従って、私もベンチを出る。
見ると、京都校の真依さん(真希先輩の妹さんらしい。ビックリ)と野薔薇ちゃんがタイマン張っていた。
「スペアよ、スペアメカ丸。そっちのパンダが一昨日壊したんだから当然でしょ?ピ…ッチングマシーン?よく分からないわ、あなた機械詳しいのね。もしかしてオタク?」
「次から次へとよくもまぁ…!仮にも高専生だろぉが!」
今にも掴みかからんばかりの勢いで下から睨み付ける野薔薇ちゃん。
真依さんの煽りスキル高ぇ…!特に「もしかしてオタク?」のとこなんて全力でウザイ!すごっ!((
結局“スペアメカ丸"で通ってしまったピッチングマシーンに対し、野薔薇ちゃんがヤケクソで出塁。野薔薇ちゃんの根性を感じて惚れ直しました。まぁ私は狗巻先輩に一途だけどね???
そんなこんなで流れるように進んでいく試合。私も狗巻先輩に聞いたり伏黒くんと虎杖くんに教えてもらったりしながら、何となくルールを覚え始めた。男の子ってもしかしてスポーツのルール全部覚えてたりするの?ってくらいちゃんと詳しかった。尊敬
お次のピッチャーは三輪さん。バッターは真希先輩だ。
真希先輩…。さっきのバケモン投球を思い出して、ちょっとワクワクする。
だってあの真希先輩ならホームランも余裕で打てそうじゃない!?絶対イケる!だって真希先輩だもん!←
三輪さんが綺麗なフォームでボールを放つ。真希先輩は力強く足を踏み込むと…一気にバットを振った。
カキィィイン!
『わぁあ!!』
ホームラン!思わず歓声を上げる。ついベンチから腰を浮かせ、ボールの行く末を見守った。ーーが。
ポスっと、それはもうマヌケなほどに。何故か箒に乗っている西宮さんのグローブに、真希先輩の打ったボールが収まってしまった。
✳
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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今日の名言or名場面
五条「強くなってよ。僕に置いていかれないくらい」
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