もう、忘れよう。

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有栖川さんは私の事を好きだと言ってくれた。


でも、私は気持ちに答えることができない。


愛「私の方が帝統のことを好きなのにって…。

どうして友達になりたいAちゃんなのって」


愛ちゃんも苦しんでいたのかもしれない。


私の恋はたまたま実っただけ。


愛「ずっとずっと辛かった…。でもさっき、言い合ってる2人を見て思っちゃった。

ーーーーずるいって、なんでって。」


人の好意を軽ろんじる気はないけど、そんな事を言われても私への七海さんの気持ちは変わらない。


貴「……そう、なの。」


そういうのが精一杯。


愛「でも、私も……Aちゃんの事を憎んだことも無いとは言いきれないから、これでおあいこ。」



先程からちょくちょく気になるワードが聞こえるけど私はそれよりも









少し、少しだけ愛ちゃんと仲良く出来たらいいなって。

確かに今でも会うだけで身構えるし嫌いだけど、

苦手ではなくなったよ。


有栖川さんは5mくらい離れていてぽかんとコチラを見ている。


その様子が何となくおかしくて少しだけ笑ってしまうようなー。


愛ちゃんと一応、和解？出来た…のかな？

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