#28 5月31日書換 ページ31
NO side
二人がキスしていたのはほんの数秒だったのだが、Aには何分、何時間にも感じられた。
頭がふわふわして身体がいうことを聞かなくなったA。
その身体を無理やり叩き起こして神威の肩を押す。
神威「嫌?」
といった神威の言葉もキャパオーバーのAの頭の中には入らない。
『ちょちょちょっと待ってくれる?』
神威「うん」
その瞬間、頭の中を整理しだす。
---Aの頭の中---
ファファファファーストキス!!!!
神威にキキキスされた→私の事好き?ファーストだよ?!
神威=浮気癖有り女遊び=いろんな人にキスしてる?=浮気相手と間接キス?ファーストを??
結論 神威は私に遊女と間接キスしてほしかった??それを楽しんでる??ファーストで??
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『ごめん…一回殴らせて』
と、握り拳を神威に見せる。
神威「なんで?」
『絶対楽しんでるでしょ…』
神威「何を?」
『ファ、ファーストキスだよ?!酷くない?!好きな人としたかった……』
神威「俺のこと好きじゃないの…?」
『まぁ好きだけどさぁ……』
Aの″好き″は恋愛感情の″好き″ではないことを神威は分かっている。
神威「ははは。A、顔真っ赤だよ」
『神威のせいだから!』
---その夜---
Aはできるだけ神威から離れるようにして壁に布団をつけた。
神威が水を飲みに行った隙に神威の布団も壁に沿う様にずらした。
神威(本気で嫌だったのかな…)
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年1月16日 14時