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#27 5月31日書換 ページ30

Aside

何かむしゃくしゃして連絡用紙をぐしゃぐしゃに丸めてゴミ箱に突っ込んでいると、

神威「Aー…って何してんの?」
『ぁ、神威。………し、敷き終わった?』
神威「?うん」
『寝るか』

話してもいいのかな?
ダメかな?

---寝室---

布団の敷き方は……可もなく不可もない敷き方でした。
隣あってるのが不思議だったけど。
布団に入って神威の方を向く。

『ね、神威起きてる?』
神威「起きてるよ。どうしたの?」

と、神威がこちらを向く。

『私ね、異動することなった』
神威「………本当に?」
『うん。今日紙来てた』
神威「殴り込みに行ってくる」

神威が起き上がろうとしたので腕を掴んで止める。

『ダメだって!』
神威「ダメじゃないよ。Aがいなくなったら俺団長辞めたいもん」

″もん″って軽すぎ…

『別に今行く訳じゃないし、3月まで第七師団だし』
神威「元老院に交渉してくる」
『今から!?流石に寝てるんじゃないかな?!?!』

元老院に交渉したらダメだって。
幾ら提督でも。

神威「そこまで言うなら今日は辞めてやるよ」
『良かった…』

神威の腕を離し、仰向けに寝る。
第五師団のことを考えてみる。

団長は榮木(さかき)って男だったはず。
副団長は知らないや。
第五師団はほとんど母艦に戻らなくて、星をまたいで生活してるんだよね。
しかも、地球から結構離れた所を中心に。
神楽にせっかく会えたのに…

ふと、横からの視線に気づいた。

『神威?』

顔を少し傾けると神威がこちらをじっと見ていた。

『どしたの?』
神威「いや、Aの横顔綺麗だなって」
『なにその殺し文句。神威もカッコいいよ』
神威「俺を殺しに来てるの?」

とか言いながら身体を起こし、少し私に近づいた。

『何してんの?』
神威「A、俺が何しても黙っててね」
『うん?』

少し体を起こし、神威が何をするのかを見る。
私の前に詰め寄り、肩に手を置いた。

神威「A……」

言いながら顔を近づけてきた。
というより、肩を引かれているのかもしれない。

『か、神威?近いよ?』

改めて見ると神威って世間的に相当かっこいいよね…
まつ毛長いし、色白いし、瞳の色綺麗だし。

『かっ…ん!?』

神威、と呼ぼうとしたら唇を塞がれた。
それも……






___唇で。

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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年1月16日 14時

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