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#02 ページ3

Aside

小型船を見つけて乗り込んだとき、無線機から阿伏兎の声がした。


阿伏兎『お前さん、江戸に行くんだったよな。』

A「うん。そうだけど?」

阿伏兎『ちょっくら頼まれてくんねぇか?あのな、徳川茂茂を殺して来てくれ。』

A「トクガワ…シゲシゲ…?」

阿伏兎『でっけぇ城に住んでるお偉いさんだ。そいつを殺せばその国は機能しなくなる。』

A「期間は?」

阿伏兎『一カ月だ。それまでに殺せなかったら引き揚げろ。』

A「了解。」

ブツッ

無線機を切り、所定の位置に置く。
つーか…トクガワシゲシゲって誰だよ…
名前長すぎんだろ…
まず最初は神威さがすか。

---地球---

密入国がばれない様に倉庫の裏に小型船を隠す。
2、3回くらい来ているので流石に地理は少しわかる。

A「しっかしあっちいな…何度あるんだよコノヤロー」

傘を差すも全然凌げている気配がしない。
我ら夜兎にとっては太陽は天敵そのものだ。
今は江戸で言う 秋 らしい。
季節があるって羨ましい。

毎回地球に来ると神威は色街に行っている。
神威のお気に入りの遊女まで覚えちゃったぞコノヤロー

歩き進めていると、銀行の前に人だかりができていた。
しかも、そのほとんどが黒服。
所々金色の装飾が施されている。

A「はいはーいちょっとすんませんねー」

黒い人を掻き分けて進む。
地理は少しわかるっていっても、近道とかは分からない。
この前を確実に通らないと色街に行けない。
屋根を通っていきたいけど暑いのは嫌だし?

銀行の入り口近くまでくると、自動ドアが開いた。

黒服「かまえ!」

黒服のリーダーっぽい人が部下的な人にバズーカを構えさせる。
中から人が出てきた。

アレ?

神晃「いいからこいってんだよ。アレだ、マロンパフェ食わしてやっから。な?」

あの禿げ頭…

神楽「ちょ、離れてヨ。離れて歩いてヨ。」

あの語尾…

A「かァァァぐゥゥゥらァァァァ!!!!!!!」

私は神楽に飛びついた。

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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php  
作成日時:2021年1月16日 14時

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