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Aside
小型船を見つけて乗り込んだとき、無線機から阿伏兎の声がした。
阿伏兎『お前さん、江戸に行くんだったよな。』
A「うん。そうだけど?」
阿伏兎『ちょっくら頼まれてくんねぇか?あのな、徳川茂茂を殺して来てくれ。』
A「トクガワ…シゲシゲ…?」
阿伏兎『でっけぇ城に住んでるお偉いさんだ。そいつを殺せばその国は機能しなくなる。』
A「期間は?」
阿伏兎『一カ月だ。それまでに殺せなかったら引き揚げろ。』
A「了解。」
ブツッ
無線機を切り、所定の位置に置く。
つーか…トクガワシゲシゲって誰だよ…
名前長すぎんだろ…
まず最初は神威さがすか。
---地球---
密入国がばれない様に倉庫の裏に小型船を隠す。
2、3回くらい来ているので流石に地理は少しわかる。
A「しっかしあっちいな…何度あるんだよコノヤロー」
傘を差すも全然凌げている気配がしない。
我ら夜兎にとっては太陽は天敵そのものだ。
今は江戸で言う 秋 らしい。
季節があるって羨ましい。
毎回地球に来ると神威は色街に行っている。
神威のお気に入りの遊女まで覚えちゃったぞコノヤロー
歩き進めていると、銀行の前に人だかりができていた。
しかも、そのほとんどが黒服。
所々金色の装飾が施されている。
A「はいはーいちょっとすんませんねー」
黒い人を掻き分けて進む。
地理は少しわかるっていっても、近道とかは分からない。
この前を確実に通らないと色街に行けない。
屋根を通っていきたいけど暑いのは嫌だし?
銀行の入り口近くまでくると、自動ドアが開いた。
黒服「かまえ!」
黒服のリーダーっぽい人が部下的な人にバズーカを構えさせる。
中から人が出てきた。
アレ?
神晃「いいからこいってんだよ。アレだ、マロンパフェ食わしてやっから。な?」
あの禿げ頭…
神楽「ちょ、離れてヨ。離れて歩いてヨ。」
あの語尾…
A「かァァァぐゥゥゥらァァァァ!!!!!!!」
私は神楽に飛びついた。
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年1月16日 14時