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Aside
着替えを終え、食堂に入る。
ちらほらと第五師団であろう者たちがお盆を持って歩いていたり、早い者は完食し、雑談をしたりしていた。
食堂の内装は第七師団とはそんなに変わらない。
長ーい繋がったテーブルに三人掛けの背もたれが無い長椅子。
どちらも金属製だ。
一方、違っているのは料理を作っているらしき料理人と顔ぶれ。
ほほう…第五師団が色んな天人で構成されておるのだな!(口調迷子)
榮木「A、こっちです」
と、大分遠くの方で団長がこちらに手を上げていた。
テーブルに料理を乗せ、長椅子に座っている。
券売機で券を買い、厨房のカウンターにのせて置いたあと、団長さまに駆け寄る。
榮木「どうですか?我が第五師団の食堂は」
『広いですね!第七師団とも引けを取りません』
榮木「へぇ…第七師団も……」
『はい!料理も美味しそうですね』
榮木「美味しいですよ、うちの料理は。美食星の料理人ですから」
『美食星…ですか』
榮木「はい」
美食星て。
ト●コか。
給仕「42番の人ー!!」
給仕さんが厨房のカウンターで叫んでいる。
服装はお馴染みの白いワイシャツと黒いエプロンの給仕服。
『あ、はーい!』
大きい声で返事をして、榮木団長に行ってきますね、と声をかけ料理を取りに行く。
近づくにつれ、いい匂いがしてくる。
『ありがとうございまーす』
と、お盆に手を掛けた直後、給仕さんに話し掛けられた。
給仕「ん?お前、異動してきた奴か?見ねぇ顔だな」
『Aといいます。第七師団からです』
給仕「第七師団、ねぇ…」
給仕さんの目つきが少し変わった。
『どうかしたんですか?』
給仕「いや、何でもねェ。仕事があるから行くな。お前も頑張れよ」
『はい、ありがとうございます』
と言って別れた。
いい人だな。
顔は魚人っぽいけど。
第七師団って言った時、あの人の目つきが鋭くなったのは気のせいか。
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作者名:うゆに塩湖 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/my.php
作成日時:2021年1月16日 14時