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第十章〜人肌が恋しい〜 ページ39

あ、そう言えばあの子の名前聞くの忘れたな…
どうしようか…


百合は考える素振りを見せた。


でも、あの子はまた会おうねと言っていた気がする。
其処に本人は居なかったけれど…




もしかしたら、また会えるかもしれない。

そんな期待を胸に抱き、百合は前を向いた。




もう、今日は遅いから、早く帰ろう。

父が、雪が、椿が、火龍が、泉が里のみんなが、居るところへ。


今夜は満月。
もう、夜か…

百合は両手で腕を摩った。


あぁ、寒いな。


こういう夜の寒さって人の温もりが恋しくなるよね。

あぁ、暗くなる前までには帰るって言ったのに
これじゃぁ雪が雷落とす事間違いなしだな。

百合「いやだなぁ」

そう重く吐く言葉とは裏腹に、百合の顔は何故か笑顔だった。

*お知らせ*絶対に見てください!→←第十章〜君の名は?〜



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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時

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