第四章〜報せ〜 ページ12
椿「みんなー!どこーー!?」
雪の後を追っていた椿はこの人混みにより、みんなとはぐれてしまったのだ。
椿「百合お姉様!雪お姉様!泉兄様!火龍!みんな…どこにいるの?」
みんなの名前を呼ぶが返事はない。
椿「んー、どうしよう。困ったなぁ?」
ひらひら〜
椿「ん?」
途方に暮れていると椿の前を一匹の瑠璃色の蝶が通った。
椿「わぁー!綺麗な蝶々!」
椿は綺麗な物に目がない。
椿「あ!まってぇ〜!」
椿は反射的に蝶の後を追いかけた。
〜〜一方その頃屯所内では〜〜
松本「土方副長!」
斎藤から頼まれたことを言いに帰った隊士は用事のある土方に声をかけた。
土方「なんだ?一体どうしたんだ」
松本「斎藤組長からの伝令です!」
土方「斎藤から?」
松本「はい!実は〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(面倒くさいので飛ばします)〜〜との事です」
土方「なるほど…話はわかった」
松本「はい!それでは失礼します!」
土方「あぁ」
土方(ったく、面倒な事になりそうだ)
土方「はぁ〜」
大きなため息とともに土方の眉間のシワは更に深くなるのであった。
その頃百合達はというと…
泉の言った衝撃の事実を聞いてからというものみんなはポカーンとしている。
だが、そんな事をしている暇はなく。
百合「と、とにかく!急いで椿を探さないと!」
火龍「あ、あぁそうだな!」
百合「追っても振り切った事だし」
泉「とりあえずはみんなで椿を探すか」
雪「すみません…妹がご迷惑を」
百合「雪のせいじゃない。それに大丈夫!きっと椿は見つかる」
百合は沈みかけている太陽を見つめた。
火龍「そうだ!俺たちが絶対に見つけてやる!」
泉「では、俺はこちら側を探す」
雪「私はこっちを探します」
火龍「じゃあ俺はこっちな」
百合「我はこっちを探す。見つかっても、見つからなくても辰の刻にここに戻ってくる。いいな!」
火龍/泉/雪「おう!/あぁ/はい!」
こうして椿を探すため四人は別れた。
【次回神社に佇む万年櫻】
第四章〜神社に佇む万年櫻〜→←第三章〜こんな時は逃げるが勝ち!〜
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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時