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第十一章〜風の舞〜 ページ42

百合「ここに来るのも久しぶりだな」

満開の桜の木を見上げ、百合はぽつりと吐いた。
百合はあの時、椿を見つけた桜の木の元まで足を運んでいた。
もう一度見る為に…

百合「雪の言っていた通りだ。お前は、いつ見ても綺麗に咲いているな」

桜を見上げ、百合は微笑んだ。
激しい風が吹いた。
風は、吹く速度を強めたり早めたりしていた。
其れはまるで風が舞っているようだった。

百合「今日は風が荒いな…。せっかく、来たげど今日はもう帰るよ」

桜の木にそう告げて百合は背を向ける。
そう言えば、あの時俺を此処まで導いてくれたあの“瑠璃色の蝶”は何だったんだろう?

百合「もし…」

もしまた逢えたならば、あの時椿に合わせてくれた礼が言いたい。

百合「でも…」

全ての導きはあの瑠璃色の蝶のお陰何だよな。

百合「本当に会えたら良いな…」

見上げた先にはあの蝶と同じ瑠璃色の雲一つ無い、空が広がっていた。

第十一章〜子供達と鴉〜→←第十章〜一人で行きたい時もある〜



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作者名:如月輝夜 | 作成日時:2016年9月16日 21時

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