八十三帝 ページ33
意識が覚醒したことで目が開く
あぁでも、やっぱり寝ておけばと
思うほど睡魔が強かった
主「……あは、おはようクローリー」
ク「………A?」
視界に飛び込んで来たのは彼だった
姫抱きをしてもらってたんだね
話しかけると、案の定驚いていた
体は予想以上にだるくて重かったけど
主「あれ……、そんなに驚いたの?」
ク「そりゃあ驚くよ。
急に鬼になっちゃうんだから」
「ごめんごめん」と軽く謝る
軽く謝るだけで済むような問題では
ないだろうけど、深く謝るってこと
苦手で仕方が無いから
ク「今度逃げたら、立てなくしてあげる」
主「怖いなぁ、冗談じゃないのが特に」
いつも笑ってるのに酷いよねぇ
本気になると真面目な顔するから
まぁ、攻められるのも悪くないけど
いつ見ても、綺麗な顔だなぁって思う
主「仲間が攻め込んで来るだろうけど
私は少し寝ていようかなぁ…」
ク「そうしなよ、疲れてるんだろ」
あぁもう、そんなに甘やかさないで
甘やかされるのって慣れていない
幼い頃から厳しい訓練をして来たから
娯楽とか、そう言うのも知らないんだ
主「一度起きたら意外と寝れないから
目だけ瞑っておくよ」
視界をシャットダウンする
黒い世界、静寂が心を落ち着かせる
軍みたいな開けた空間なんかよりも
こう言う所が似合うのかもしれない
父の呪縛からやっと解放された
何だろう、世界がとにかく新鮮だ
彩りがあって明るくて、煌びやかだ
霞んでいた視界も輝いて見えた
崩壊してしまった世界でも綺麗に見え
眼球が洗浄されたような気分だった
ク「別に寝ててもいいんだけどなぁ」
はは、と笑う声も心地がいい
彼の腕の中って凄く落ち着けるから
ホント、無意識のうちに甘えてしまう
だってほら、今も彼の服を握ってる
主「(この力は極力使わないようにしよう)」
周りを傷つける力は手にしたけど
守る力に変えられるまで使わないよ
普通の貴族程度なら殺せるから
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美鈴愈(プロフ) - 李音さん» ありがとうございます。かなり年月が経ってしまいましたが更新を再開しました。隙間時間などありましたら、また覗いてください。 (2022年11月22日 10時) (レス) id: b98c7d23df (このIDを非表示/違反報告)
李音 - 私は、更新楽しみに待ってます! 早く更新して下さい!お願いします! (2016年6月30日 0時) (レス) id: ab1cbbe938 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - もう、見つけるの諦めました。うろ覚えですが書いて行こうと思います(・_・; (2016年2月10日 21時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
(名前)(プロフ) - 早く続きが読みたいです!更新して下さい。お願いします! (2016年2月1日 12時) (レス) id: 082744dcd5 (このIDを非表示/違反報告)
美鈴愈 - ぴよりんさんもふぁいつです! (2015年12月17日 20時) (レス) id: d06c1fe5e8 (このIDを非表示/違反報告)
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