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ｆｆｅｆｅ０ページ31

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深くまで落ちてた意識が徐々に浮上していく。
耳元で鳴り響くのは昨晩のうちに設定していたアラーム。
まだちょっと眠い目を擦りながら音の元を手探りで見つけて、ヴゥーッて振動を続けるそいつを引っ掴むと画面をタップしてとめた。
朝は若干弱いタイプやけどなんとか身体を起こしてぐうっと大きく伸びをしたらスマホを開いて迎えの時間を確認する。
家出る時間まで余裕があることがわかればこっからは俺のちょっとしたお楽しみタイム。
綺麗に手入れされた色の抜けた髪と透き通るような白い肌をした隣で眠る神ちゃんをカーテンの切れ間から差し込む太陽の光が優しく包み込んでて、その姿はまるでほんまもんの天使みたい。
毎朝とはいかへんけど泊まった翌朝は必ず神ちゃんの寝顔をみるのが決まり。
やからその為にちょっとはやめにアラームも設定してんねん。
最近サロンに行ったばかりらしい整った眉毛、少し色素の薄い瞳を隠している瞼、口を少し開けてくうくうと眠る姿。
神ちゃんを構成する全てが愛おしいてたまらん。
もうちょっとゆっくり寝かしてあげたい気持ちもあるけど神ちゃんは俺よりも朝弱いしぐずるからな。
逆算してはやめに起こしていったらなあかんねん。
それにさっきから姫さんたちもお腹空かせてるみたいでちょっと遠くからこっちの様子を伺っとる。
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「かみちゃーん、そろそろ起きる時間やで？」
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流れる前髪をかきわけるように撫でながら声をかけるけどこんなもんじゃ神ちゃんは起きひん。
それでも少しずつ意識が現実世界に向こうとして夢うつつな状態の、この起きるか起きひんかの狭間でちょっと不機嫌気味な顔をみるのもめっちゃ好きやねん。
しっかり保湿されたもっちりとした肌をつんつんしながらさらに声をかけてみたら唸り声をあげながら身を縮こませていく。
そのままもそもそと布団の中に潜り込もうとするからすかさずそれを阻止した。
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