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「 なんで僕がここに来たか、知りたい？ 」
『 ……暇だったからじゃないの 』
「 違う 」
耳元で喋る悟.
かかる吐息がくすぐったい.
「 10年前のこと、覚えてる？ 」
10年前、
つまりは高専時代の頃だ.
「 僕が、君に言った言葉 」
私の頬に悟の手が添えられ、
真っ直ぐな
「 そろそろ、君の隣に立たせてよ 」
『 っ、何言って 』
「 そうやって誤魔化さないで 」
すすすっと、私の頬を悟の手が滑る.
自然と、肩がピクリと動いてしまうのが自身でも分かる.
「 まさか、あの日のこと忘れたなんて言わないよね？ 」
『 わ、分かんないよ…、10年前のことなんて 』
本当はわかっている.
わかっているけど、
せっかく、閉じ込めていたのに＿＿.
「 ……10年前の今日、このくらいの時間に君に言ったんだよね. 」
ただでさえ、彼の腕の中にいて距離が近いと言うのに、鼻先まで顔が近づく.
「 本当に覚えてないの？ 」
『 ……っ 』
全てを見抜いてしまうかのような目に、
肯定も否定も出来なかった.
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ましゅふわ - これは神作品だ………。更新頑張って下さいね！！！ (2020年11月12日 23時) (
レス) id: d8537287d4 (このIDを非表示/違反報告)
ぱるむ - え、しゅき (2020年11月12日 17時) (レス) id: 4fbbe91aff (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2020年11月12日 11時) (レス) id: e7791cc44f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっちゃろん
| 作成日時：2020年11月11日 23時
