りんご飴が二十個 ページ20
｢･･････さん！･･･Aさん！｣
釘崎ちゃんの心地好い声を目覚ましに目を開けた。天井から見るに、呪華の事務所内の私の部屋だろうか。
何故か釘崎ちゃんの目元にはうっすらと涙が見えた。
釘崎｢大丈夫ですか？痛いところとかは｣
『大丈夫、十分治ってきたよ』
釘崎｢良かった･･･見回り中に電話掛けたんですけど、出たのが中原と名乗る方で･･･｣
『ああ･･･倒れる前に話したねぇ』
釘崎｢へぇ！？｣
あら可愛い。
そうか、少しずつ思い出してきた。
その後の釘崎ちゃんの話をまとめると、電話に出たのは中原ちゃん。
中原ちゃんから私の容態を聞き、虎杖ちゃんにその場を任せて突っ走ってきた。
そして中原ちゃんから私を預かって呪華の事務所に戻って私が起きるのを待っていた。
釘崎｢良かったです･･･加茂先輩とかも部屋の前にいますから、呼んできますね｣
『何から何までゴメンね釘崎ちゃん』
釘崎｢いいえ！｣
そう言いながら釘崎ちゃんは部屋の扉をゆっくり閉め、扉の近くにいるであろう憲紀ちゃん達と話し始めた。
彼、中原ちゃんにも悪いことをしたなぁ。
彼が途中から異能力を解除したのは分かっていたんだけど、記憶にないはずの映像と声が頭の中に響いた。
幼少期の私と思われる人物が、呪霊に殺されかけた映像だった。
階段の上には袴を着た男がいたが、腕を組んでじっと見つめるだけだった。
私の記憶には無いはずなのに、何故か鮮明に流れ込んだ。
『何だったんだ、あれは･･･』
加茂｢A先輩！？大丈夫ですか！？｣
『憲紀ちゃんだ〜。だいじょぶ、大分治ってきたし、もうりんご飴食べたいよ』
加茂｢フッ･･･安心しましたよ･･･｣
『憲紀ちゃん敬語に戻ってる〜、ペナルティ』
加茂｢え、あるんです･･･あるのか？｣
『嘘』
加茂｢何だ･･･｣
伏黒｢A先輩！体調の方は？｣
『元気百倍〜！とまでは行かないけど、大分治ったよ、ありがとね伏黒ちゃん』
虎杖｢あ〜、良かった！ヒヤヒヤした！
んにしても聞いてよ先輩！伏黒が先輩が起きないからリビングをずっとうろうろしてたんだぜ？｣
伏黒｢おい虎杖！！｣
もしかして伏黒ちゃんってツンデレ？
やっぱ最高に可愛いよ私の後輩。今から東京校行ったら怒られるかな〜？
あ〜、りんご飴食べたい。
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通りすがりの樋口 - あなた様は神様ですか！？更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2021年8月30日 12時) (
レス) id: 81c14bd0e3 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - とっても面白いです！！続きが楽しみすぎる……！！！それでなんですが、第「三」勢力との描写ですが、ポートマフィア、武装探偵社の他に異能特務課もあるので、第「四」勢力とする方が良いかと思われます！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 神作！神作！面白すぎです！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 凄い面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月19日 15時) (レス) id: f0a52413d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年8月18日 1時
