りんご飴が十一個 ページ11
『ふわぁ〜･･････ねぇ伏黒ちゃん、玉犬出して、モフりたい』
伏黒｢何でですか･･･｣
『いやいやあれだけ脳回したら疲れるでしょ〜？だからだよ』
伏黒｢りんご飴で耐えて下さい｣
『ケチ〜』
伏黒ちゃんに玉犬頼んだらストレートに断られた。悲し。泣いちゃうぞ先輩。
零息という呪詛師がヨコハマにいる可能性が高くなったことを受け、今は情報収集に回っている。
憲紀ちゃん、釘崎ちゃん、虎杖ちゃんはポートマフィアの方に話を聞きに行った。
という訳で伏黒ちゃんとデート･･････ではなく、武装探偵社の方に話を聞きに行っています。
そして少しでも彼らの情報を掴むことができれば、護衛をしなくてはならないこちら側としては至極ありがたい。
ま、サングラス挟んでも"目"は使えるし問題ないでしょ〜？
私の家は非術師の家系だった。
呪力と術式を持って生まれた私は、特殊変異型と言った人間だった。
平たく言えば、遠い遠い先祖や血族に呪術師がいた場合、親が呪力や術式を持っていなくてもごく稀に子供のみ力を持って生まれる、ということだね。
親は優しかった。私を愛してくれた。
呪力を持っている私でも、娘には変わりないと言い、私の高専進学を最後の最後まで渋った。
だけど、高専進学後の五ヶ月後。私に恨みを持った呪詛師に狙われ、自分達を囮にして私を逃がした。当然、帰らぬ人となった。
善人ばかりが傷つけられる世界。
その意見には伏黒ちゃんに大賛成。努力しても報われないように、真っ当に生きてても神様がそっぽ向くこともある。私の親は正しくそれ。
ま、神なんて高尚なもん信じてないけど。
伏黒｢此処ですね｣
『そうだね･･･うずまき？喫茶店かな、後で寄ろう。伏黒ちゃん』
伏黒｢えぇ･･････｣
『失礼しま〜す』
レンガ造りの建物の二階。武装探偵社の扉を思いっきり開ける。中では、黒髪茶色コートの男が、｢理想｣と書かれた手帳を持った男にひっ叩かれてた。ウケる。
伏黒｢Aさん･･･いきなりりんご飴食べながら失礼する人がいますか｣
『此処にいるよ？』
｢なんて美しい人なんだ･･･どうか私と心中してください！｣
｢おい太宰ぃぃぃ！！｣
『聞いた〜？私美しいって』
伏黒｢いいからさっさと用件済ませますよ｣
『伏黒ちゃんドライ〜。
ま、いっか。こんな茶番しに来た訳じゃないしね』
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通りすがりの樋口 - あなた様は神様ですか！？更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2021年8月30日 12時) (
レス) id: 81c14bd0e3 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - とっても面白いです！！続きが楽しみすぎる……！！！それでなんですが、第「三」勢力との描写ですが、ポートマフィア、武装探偵社の他に異能特務課もあるので、第「四」勢力とする方が良いかと思われます！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 神作！神作！面白すぎです！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 凄い面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月19日 15時) (レス) id: f0a52413d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年8月18日 1時
