りんご飴が十個 ページ10
Side.K
伏黒｢すいません、遅れました｣
虎杖｢ただいまー！｣
釘崎｢遅いわよアンタ達！｣
加茂｢まあ落ち着け。そこのソファに｣
『･･････全員来たね？』
ソファについた東京校の虎杖悠仁、伏黒恵、釘崎野薔薇。その三人と向かい合うようにホワイトボードの手前に立っているA。
軽い度の入った眼鏡を掛け、いつもとは違う特級の風格を纏っている。
声も心なしかトーンが数段階下がり、視線はいつものようなふわふわした焦点のあっていない目から、獲物を狙うようなギラつく目になっていた。
その声と姿にプレッシャーを感じたのか、東京校の三人は背筋を伸ばした。
まあ、私も初めて見たときはああなった。
『憲紀ちゃんが情報を掴んだ。憲紀ちゃん、説明したげて』
加茂｢あぁ。このヨコハマには異能力と称される術式とはまた違った特殊な能力を持つ者が集まっている。
調べたところ、先日も人食い虎の目撃情報があったが、それも異能力であると言うことが判明した｣
加茂｢おそらくその異能力の未知の力に寄せられた呪霊達が全国規模から集まっていると思われる｣
『そう。さっきもちょっと此処から呪力反応を見てみたんだけど、ちょっと可笑しいくらいに此処に大量の呪霊が集結してる
まるで蜜に向かって群がる虫みたいにね』
虎杖｢じ、じゃあその異能力ってのがヨコハマに呪霊が集まってる理由？｣
『端的に纏めればね』
釘崎｢確か此処にはポートマフィアっていうのと武装探偵社っていう異能力者の集団があった｣
伏黒｢そんだけ固まってりゃいずれは異能力者本人達が狙われますね
猶予は刻一刻と迫って来ている？｣
『その通り。そんな中、上層部や悟や傑に協力してもらってある呪詛師がヨコハマにいる可能性が高いと判断された。
呪詛師の名前は零息。一年前の百鬼夜行事件を元呪詛師･夏油傑と主犯格として起こした人間』
加茂｢零息は事件類にもあまり証拠を残さない徹底した隠蔽工作で、呪術界自体にもその名はあまり広まっていない。
知っているのは我々、上層部、特級呪術師達くらいか｣
『つまり我々の仕事は零息の捕獲』
加茂｢まずは零息の情報収集から始めるしかない｣
『はい報告終わりー！頭使った〜･･･』
･･････一気に気が抜けたな。
まあそれもAらしくていい気がする。
俯きながらりんご飴食べる癖は直した方が良いと思うがな？
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通りすがりの樋口 - あなた様は神様ですか！？更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2021年8月30日 12時) (
レス) id: 81c14bd0e3 (このIDを非表示/違反報告)
颯貴@東方＆文スト大好き人間(プロフ) - とっても面白いです！！続きが楽しみすぎる……！！！それでなんですが、第「三」勢力との描写ですが、ポートマフィア、武装探偵社の他に異能特務課もあるので、第「四」勢力とする方が良いかと思われます！ (2021年8月23日 9時) (レス) id: 61e081417a (このIDを非表示/違反報告)
YUKI - 更新ありがとうございます。この先の物語が気になってしまいます！無理しない程度に頑張って下さい。 (2021年8月20日 20時) (レス) id: e305977ea6 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 神作！神作！面白すぎです！ (2021年8月19日 23時) (レス) id: 15d4b06566 (このIDを非表示/違反報告)
夏雨(プロフ) - 凄い面白いです！これからも更新頑張ってください！ (2021年8月19日 15時) (レス) id: f0a52413d5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Kaoru | 作成日時：2021年8月18日 1時
