第55話 微睡み ページ5
今日は傑と任務だ
傑は私とは違って等級は1級の呪術師で
造作もなく任務を完了する
ポカポカと天気の良い、心地よい風は
気分も良く眠気を誘うものだ
『なーんか眠くなっちゃったよ』
「A、はしたないよ」
下にタイツ履いてるから大丈夫!
なんてケラケラ笑いながら、草むらに寝転がる
『ねぇ傑もちょっと休みなよ!
ほらここ座って!』
隣をポンポン叩き、仕方ないと言わんばかりに
隣に来る傑、
けれど、
「私はこっちの方がいいかな」
なんて、私の膝に頭を預けてきた
『ひ、膝枕デスカ』
「やだ?」
『いえ、どうぞごゆるりと』
あの夏油傑が可愛いと思ってしまう日が来るなんて
私の目は末期かもしれない
私の膝で眠る傑にまつげ長いなとか
綺麗な顔してるなとか妙な事ばかり考えてしまう
(唇の形綺麗…薄いんだな)
なんてまじまじ見ていれば
うっすら片目を開けながら
「あんまり見つめられると寝づらいよ」
なんて少し頬を染めながら視線を外した
傑に私も私でご、ごめん!と瞬時に顔を離した
何よこれ、私はこれでも中身は20代半ば
今の傑は10代で明らか私は彼からしたらおばさんだ
なのにそんなおばさんの私が10代の夏油傑に
ドキドキするなんて
『…くそ、前髪引きちぎってやろうかな』
「…聞こえてるよ」
そう言って再び静かになる傑は次第に
すぅすぅと小さな寝息を立てる
そんな彼を見て私も私で睡魔が襲い
ゆっくり微睡みに落ちていった
・
・
「 _______A 」
どこかで聞きなれた声が聞こえる
その声はすごく優しくて
とても心地の良いトーンで
「_______好きだ」
そしてそれと同時に少しだけ
唇に柔らかい感触がした
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莉乃(プロフ) - すごく面白いです〜!!もう、大好きです❤️♥️❤️続きを楽しみにしています。 (2022年3月2日 11時) (レス) id: d96deb1772 (このIDを非表示/違反報告)
雪 - 続きを楽しみにしています! (2021年9月2日 23時) (レス) id: 9779f450eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:xoxo | 作成日時:2021年8月10日 0時