第45話 狙い ページ45
「理由もわからずじまいってわけね
そのもくろみと同時期に他県からの増員、
間違いなく俺らと殺り合うつもりだな」
「大丈夫さ。いくら、この国を震撼させた名だたる
組織の頭でも、うちには悟達もいる。
私達に負けはないよ」
そうしてにこりと微笑む傑に
鼻で笑う悟
よく言うよなんて悪態づいているけれど
私がここに居ていい内容なのだろうか
「兎にも角にも、奴さんはこっちとやり合いてぇ、
うちも血の気有り余った野郎が沢山いんだ
時が来ればあっちから何か仕掛けてくるでしょ
それ迄お姫様を守ってやんねーとな」
なんて私の頭をポンポン叩く悟に
『え？！狙いって私？！！』
と叫べば、さぁねなんてはぐらかされた昼下がり
だった
ー
ーー
ーーー
あの後、皆は解散し
私は1人、縁側に座りながら空を眺めてる
悟や傑にお前は気にするなと言われたけれど
あの口ぶりからして隣町を牛耳る組織が狙う要注意人物とは私のことだろう
(みんなと出会う前はただの一般人だったのになぁ)
なんて、ため息をついていれば
視界の片隅に誰かが私の隣へ座るのが目に入った
『…七海さん？』
「………。貴方の方が私より年上ですので
呼び捨てで結構です」
…あ、うん。
というかこの人ここに何しに来たの？
ちょっと近寄り難いから
気まずいんだよな〜…
そっと彼に目を向け、彼になにか声をかけよう
と思っていた時、先に口を開いたのは七海だった
「…昔、私は五条さんと共に働いていました」
え？
急に昔話？
でもここはその話に乗って
質問でもしてみるか
『…へ、へぇ、でも今は傑の所に居るよね？
それは何で？』
なんて困惑する私に彼は続けた
「…あの人の考えに共感できるから、ですかね…
ごく一般的に考えればあの人のやり方は
法に触れている、」
しかし、と続けた七海は初めて
眉を下げ薄く笑った
「あの人を責める気にはとてもなれません」
『…』
彼が話しているのはこの組織の事だろうか？
でもきっとそこには何かストーリーがある
私の知らない物語が
「Aさん」
『は、はいぃ！』
「夏油さんをよろしくお願いします。
あの人に同じ思いを、同じ過ちを繰り返させては
いけません」
そう言って優しく微笑んだ七海は
貴方が居ればきっと、
と空を見つめた
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
