第34話 訪問者 ページ34
今日は組に悟が来ている
何やら私に会わせたい奴がいるとかなんとかで
いつもの広間に呼び出されたわけだ
私に会わせたい人、前のように私を知る
灰原くんのような人だったらこっちも気分が軽い
顔の怖そうな人は出来ればいやだな
なんて思いながら、開かれた襖に中へ入る
『あれ？』
私の目線は悟の隣、
そこに居たのは顔面凶器の男でも灰原くんのように
可愛い男の子でもない
白衣を着た女性だった
「…久しぶりだな A。会えて嬉しいよ」
まただ、
全く見覚えのない人なのにこの人は私を知っている
『…あ、えと、どうも…』
この人誰？なんて懸命に傑に目で訴えていれば
その人はクスクス笑いながら言った
「私は家入硝子、硝子でいい。」
『あ、はい。あの、失礼ですけど、
どこかでお会いしました？』
なんて質問する私に
硝子と名乗る女性は随分前にな。なんて
薄く笑った
「硝子は、闇医者でね
よく俺らも世話になってんだよ」
『あ、お医者さんなんだ、凄いねその若さで』
なんて笑えば、硝子は悟の頭を叩き
うちに面倒ごとは持ち込むなよなんて吐き捨てている
なんだろう、悟と傑、そして硝子と名乗るこの子
と私の4人。
私はどこか見覚えがある
「皆で集まるのはいつぶりかな」
「言えてる。また皆で花火する？」
「そんな歳でもないだろ五条」
なんて、楽しそうに話し合う皆に
私も揃って笑顔になる
ああ、なんだろうこの感じ___
なんか凄く、
『懐かしいな』
そう微笑んだ私に悟と傑は少し驚いた後
すぐ笑顔に戻った。
けれど、その様子をただ1人硝子だけは
神妙な顔で私を見ていた
「A、本当に私を覚えてないか？」
『…あー、 ごめん』
全くと言っていいほど分からない。
でも、彼女は私を知っていて、
なぜ私はその記憶が無いんだろう
そう思っていれば悟が言った
「言ったろ、無理だって。硝子どうにか出来ない？」
「専門外だ。脳は体の部位の中で1番難しいと
言われてる。だが、ひとつ言わせてもらえば
脳に異常はない、何かストッパーになっている
原因が他にあるな」
『…え？ちょ、ちょっと待たんか！』
まさかこの2人は私が記憶障害を起こしてるとでも
言いたいのだろうか？
でも私は至って健康で、寧ろ言ってしまえば
私を知る皆の方がおかしい
そう、だよね？
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ぱむむ - 私もとても面白いと思います笑 内容も斬新で記憶喪失&ヤクザパロとか好きすぎます笑 応援してます！ (2021年7月29日 18時) (
レス) id: ac3050bbcb (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - 白牙さん» ありがとうございます！今後ともよろしくお願いします (2021年7月20日 12時) (レス) id: de4eceb30b (このIDを非表示/違反報告)
白牙(プロフ) - コメント失礼します！とても面白い作品で、何度も読み返してました！！更新頑張ってください！応援してます！！ (2021年7月17日 5時) (レス) id: a1abb373c7 (このIDを非表示/違反報告)
xoxo(プロフ) - あこさん» コメントありがとうございます！とても嬉しいです！ (2021年7月8日 21時) (レス) id: 87cf4b3ec1 (このIDを非表示/違反報告)
あこ(プロフ) - 初コメ失礼します！この作品にどハマりしました！これからも更新頑張ってください！！！ (2021年7月7日 7時) (レス) id: 4686a1bd88 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：xoxo | 作成日時：2021年7月6日 22時
