僕たちの帰る場所2 (ページ40)

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部屋に戻って、その後も喋ったりゲームをしたり、思い思いに過ごした俺たち。

fk「よし、そろそろ電気消すぞ。明日の朝も早いし…おやすみ」

「「おやすみー」」

日付が変わる頃、ふっかの号令のもと布団に入り、俺は旅の疲れもあってかすぐに眠ってしまった。

dt「翔太、翔太起きて」
翌朝、涼太の優しい声で目を覚ました時には、もうほとんどみんなが起きて支度を整えていた。

ab「翔太は相変わらず朝弱いな」
「阿部ちゃんが強すぎるだけだもん…」
kj「いや、もうみんな準備出来てるで。ほら行こ」

そうだった。今日目指すのは、朝早くの方が楽しめる場所。そして、佐久間のテンションが上がること間違いなしの場所ｰｰｰｰ

再び俺と照で車を走らせること2時間ほど。着いたのは、某有名サファリパークだった。

sk「うわ、俺一回来てみたかったんだよね」
予想通り、今日イチのボリュームではしゃぐ佐久間。

あいつは動物好きだし、ロマンチックな星とまったりした温泉の後は、こういう賑やかなのもいいよななんて言って決めたんだ。
しかも、ここなら車でも回れるから、スターのめめが一緒でも心置きなく騒げる。

ab「見てあそこ。ライオンいるよ！」
ru「うわ、めっちゃかっこいい」
sk「でも知ってる？ライオンって、メスに狩りさせるんだぜ」
mg「マジで？！ヒモじゃん」

思いのほか近くを通る動物たちに、みんなして大興奮。佐久間が時々織り交ぜるトリビアも面白い。

sk「あ、あっちにキリンもいる！」
fk「あいつちょっと照に似てね？」
iw「おい」

佐久間が元気になったのはもちろんだけど、もう一つ、俺はふっかが無邪気に騒いでいる姿が見られたことも嬉しい。

Zuhause の開店の時、照がふっかに「自由なままでいてほしい」みたいなことを言っていたのを思い出す。
でも、最近のZuhause は色々と問題続きだったから、ふっかも店長という立場上、俺たちみんなを気遣って苦労することも多かっただろう。

dt「ふっかのこと気にしてたの？」
気がつくと、涼太にまた俺の思考を読まれている。

「うん。久々にああいうとこ見た気がする。だから、よかったなって思って」
dt「そうだな。俺たちもまた頑張ろう」

こうしてみんなで元気をチャージして、俺たちの旅行は幕を閉じた。
そして、Zuhauseもますますいい雰囲気になることができたんだ。