火蓋は切って落とされた ページ41
ab side
「ついにこの時が来てしまったか…」
nb「まさか、お前らと戦うことになるとはな…」
sk「俺は…!俺はそんなの嫌だ…!」
dt「仕方ないさ、こうなる運命だったんだ…」
iw「…やるからには本気で行かせてもらう」
fk「望むところだ…かかってこいやぁ」
「「オラァァァ!!!」」
kj「はいカーーーット!」
「…ねえ康二、これ本当に大丈夫?」
kj「任しとき、みんなええ感じに撮れてるで。佐久間くんなんか特に迫真の演技やんか」
不安げなみんなをよそに、監督の康二はご機嫌だ。
この動画を撮ることになったきっかけは、こんな何気ない会話だった。
「ねえ、今年のバレンタインもあれやるの?」
sk「やろうぜ。照も久々に参加出来るし」
iw「お前ら未だにやってんのか」
あれというのは、男子なら誰もが一度はやったことがあるであろう『バレンタインに誰が一番多くのチョコをもらえるか』の勝負である。
中学の時から始まり、なんだかんだ今まで毎年続けてきた。
fk「そういえばさ、店のスタッフにチョコを贈りたいんだけどって問い合わせもちょろちょろ来てんだよ」
確かに今年は、店の宣伝動画やダンスショーの効果で、俺たちのことを知ってくれている人も増えたからな。
dt「チョコもらうのもいいけど、バレンタインメニューも開発してるから、それ食べに来てくれるのも嬉しいな」
iw「あ、俺もバレンタイン用にチョコレートリキュールのカクテル推そうと思ってる」
キッチン組は相変わらずの仕事人っぷりだ。
すると、たまたま来店して話を聞いていた康二がこんなことを言い出したんだ。
kj「そういうことやったら、その勝負、新メニューも使ってやったらええんちゃう?」
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作者名:わかめ | 作成日時:2020年1月27日 9時