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｢ラブライブ誰推しなの？｣
｢ルビィ…｣
｢へ〜！善子かと思った！｣
｢昔は好きでした！萌先生は？｣
｢僕もルビィ｣
｢ほんとですか！一緒だ…｣
萌先生とは何の話でも合う。
学校にこんな子がいたらいいのにな。
｢…全く、萌のやつ｣
やっぱり私は萌先生と会うのが幸せだ。
｢…あ、ロッカールームに荷物入れる？｣
｢はい、そうします｣
とても気が利いて、優しい。
｢どこ行ったの？｣
｢隣町のショッピングモールです！服買っちゃって〜…｣
私の話も興味ありげに聞いてくれる。
本当にいい人だ…。
｢…ん、これかな｣
｢あ、そうですね｣
クレーンゲームを見つけ、両替をしようとしていると…
チャリン
｢ん、｣
萌先生がそのクレーンにお金を投入した。
｢右……もう少し左か？｣
先生が狙ってるのは……ルビィ！
｢ここでどうだろう｣
ウィーン…
｢ん〜…惜しい！｣
あと少しの所で落ちてしまった。
チャリン…
｢あ、の先生？｣
｢ん？ルビィ狙ってるの…それ！｣
ウィーン…
ガシッ
話しながらも見事な手さばきで、たった2プレイでルビィを取った。
｢すごい！｣
｢ん、どうぞ｣
スッ
軽々と取ったルビィを、私に渡してくれる。
｢えっ、いいんですか…！？｣
｢うん、いいよ｣
なんとなくそんな気がしていたけれど、まさか本当にそうだったとは…
｢な…ルビィ好きなんじゃ…！｣
｢この前、マカロンくれただろ？お返し｣
にこ
…萌先生、大人だな。
ぎゅう…
｢ありがとうございます！｣
にこっ
｢！ん、うん…良かった｣
かああ…
休日にまで萌先生と会えるなんて、嬉しすぎる。
嬉しすぎ…………………………ん？
…………ん！？
奥にいるの、あれ…同じクラスの子か？
｢…？Aちゃん？｣
｢せ、先生…ちょっと私とアーケードゲームの方まで逃げること可能ですか…｣
｢逃げ…？｣
まずい、なんでここに〜！
｢…………………ん、こっちのが近いからおいで｣
｢はい…っ｣
手を握り、私を連れていってくれる。
｢すいません…｣
…よし、この位置からでも見えるな。
｢…静かに、しておいた方がいい？｣
｢出来れば…｣
｢分かった……｣
萌先生付き合わせちゃった…。
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作者名：夢子(む〜こ) | 作成日時：2020年3月22日 23時
