運命論者の悲み -2- ページ40
医務室の隣の扉、『武装探偵社』と彫られたプレートのある扉を開くA。
「太宰さ……ッ!Aさん!」
「うおっ…!」
走り込んできた敦に思わず後ずさる。
「Aさん無事だったんですね……!」
「嗚呼。心配を掛けたな」
「あー!Aさん!」
タタッと駆け寄ってくる金髪に麦わら帽子の少年。
「賢治」
「お怪我はもう大丈夫なんですか?」
「嗚呼。この通りだ」
この通り、と傷一つ無いことを腕を拡げて見せた途端
「Aちゃーん!」
下腹部に抱きつくハンチング帽の名探偵。
「うっ。はい、乱歩さん」
「勿論全部判ってたけど、心配したんだからね!この僕をあんなに心配させたんだから責任取ってよ!」
「乱歩さん……。では、今度駄菓子の差し入れを持ってきます」
「流石Aちゃん!分かってるね〜♪」
ふわふわとした空気が漂う中
「……Aさん」
敦が重い口を開いた。
「何だ?」
「………あの────」
ドォォォン!!
「「!?」」
地を揺らす様な爆音に全員が一斉に窓の外を見た。
空を塗るような黒煙が上がっている。
「爆発…!?」
「近くの工場からだ」
「僕一寸見てきます!!」
「あ、おい!」
敦はAの言葉など聞こえていないように我武者らに走っていった。
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水無月碧音(プロフ) - 蓮(ルイ)さん» 覚えました!宜しくお願いします。最近少し忙しいですが次からは続編なので頑張ります! (2018年5月7日 23時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
蓮(ルイ) - 名前が変わっていると思いますが一応ルイです!これからは蓮です!更新楽しみにしています! (2018年5月7日 23時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます!暇つぶしで描いている絵を褒めていただき嬉しいです!頑張ります (2018年5月4日 18時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 絵が凄いです!驚きました!更新楽しみにしています! (2018年5月4日 14時) (レス) id: aeb99a7d73 (このIDを非表示/違反報告)
水無月碧音(プロフ) - 神無月碧依さん» そう言って頂き嬉しいです!頑張りました(笑) (2018年3月7日 17時) (レス) id: f79b747f8a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:水無月碧音 | 作成日時:2018年1月1日 22時