【あんスタ】オレの隣の湊さん2【漣ジュン】 (ページ35)

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Trickstarとの作戦会議を終えて、オレたちEdenは決勝戦のためにステージに上がる。

せりが上がりオレたちが姿を現せば、大きな歓声に包まれた。

「さぁさぁ皆さんご注目！混沌の坩堝へようこそ！ここは神に見放された無法の楽園！愛と欲望渦巻く快楽の都！」

茨の得意の誘い文句やオレたちのファンサービスに観客は湧き、会場全体の熱気は上昇する。

ふと関係者席を見てみれば、湊さんと先輩と目が合い2人はオレに向かって笑顔で手を振ってくれた。

(見ていてください。アンタらが繋いだ思いも一緒に届けてみせます)

「突撃！！侵略！！制覇！！フハハハハハハ！！」

茨の決まり文句を合図に、この日のための新曲「THE GENESIS」が流れ出せば歓声は更に大きくなった。

このSSはアイドルの頂点を決めるために、アイドル同士がぶつかり合う戦いの中で、オレたちはここまで来ることが出来た。

だけど今は、今までに包まれたことのない歓声の量がただただ嬉しくて、ガキの頃のクソみたいな生活も少しは報われたのかなって思えた。

(ざまぁみろだ！これから先漣って呼ばれたらそれはオレの事だ！)

オレはEdenの皆と一緒に、もっともっと高みへ登ってみせる。

だから_______________

(見ていてくださいよ。まだまだあんたの隣を立つに相応しい男じゃないですけど、いつかあんたに”オレじゃなきゃダメだ”って言わせてみせます)

オレたちのパフォーマンスを見て楽しそうにニコニコと笑う湊さんに向かってファンサービスをすれば、彼女は少しだけ照れくさそうに笑って手を振った。