☆*キックオフ1『Jun&Mao』*☆

☆*18話*ﾆﾉとの出会い* ページ22

真央の家の前に着いた。


潤『家の人大丈夫かな？遅くなっちゃって…』


『大丈夫！』


潤『じゃ、おやすみ』


『おやすみなさい…』


(ダメだ…顔がﾆﾔけちゃう)


ﾆﾔけながら玄関のﾄﾞｱをそっと開けると
お風呂上がりの旬兄とﾊﾞｯﾀﾘ鉢合わせしてしまった。


『あっ…』


旬兄『ん？こんな時間にどしたの？』


『べっ、別に何でもないよ』


旬兄『あっ！さては男と会ってたな！』


『お兄ちゃん、ｼｯ！声が大きいよ！
…違うからね！おやすみ！』


真央は二階に上がった。


旬兄『(ﾆﾔり)何か進展あったかな！？ｸｸｸ♪』


真央ﾏﾏ『何？ﾆﾔけて…』


旬兄『おっ、びっくりしたぁ〜。いやね、俺っていい兄貴だなぁ〜って思って！』


そう言って旬も部屋に戻っていった。


真央ﾏﾏ『変な子ね…』

・・・・・

俺達の事は真央の希望もあって、暫く内緒にしておく事になった。


俺は別に内緒じゃなくても全く問題ないが
まぁ、俺らの家族やｻｯｶｰの連中に知れたら
間違いなく冷やかされるのは目に見えてるし


何よりも姫華みたいな事があっても心配だし…
まわりに知られない方が無難だからだ。


〜ある日の放課後〜


潤は時々乙女高校のｻｯｶｰ部の練習を見に行っていた。


『あれ？キミ…この間も来てたよね？』


潤『はい？』振り向くと、ｻｯｶｰの練習着を着た
同学年位の男が立っていた。


『俺、この隣の中学の二宮って言います。』


…これが俺とニノとの出会いである。


ﾆﾉ『うちの中学、ｻｯｶｰ部が無くて…ここの監督が一緒に練習見てくれててさ。これから練習なんだ。
てか、キミ！この間優勝した中学校のｷｬﾌﾟﾃﾝ松本くんじゃない⁉』


潤『まぁ…笑』


ﾆﾉ『感激！俺、あの試合見に行ったんだよ！大逆転でいい試合だったね！』


潤『ありがとう』


ﾆﾉ『何でキミみたいな人が練習見にきているの？』


潤『俺、ここ受けようと思って』


ﾆﾉ『ﾏｼﾞで⁉ここあんまり強くないよ(笑)』


潤『強さなんてどうでもいいんだ。ここの学校でｻｯｶｰがしたいって思ってて…』


ﾆﾉ『わかる！俺も好き！監督がｱﾂくて、ｻｯｶｰがめっちゃ好きになるよね！』


潤『うん…笑』


ﾆﾉ『じゃあ、もしかしたら乙女高校で松本くんとｻｯｶｰ出来るかもしれないんだ⁉超〜嬉しい！』



ﾆﾉ『お互い受験頑張ろう！』



潤『あぁ(ニコ)』


初対面なのに気の合う奴だと思った。

☆*19話*思いがけない告白*→←☆*17話*告白*

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