私の歌を聞け歌え踊れ５ (ページ32)

今日:6 hit、昨日:0 hit、合計:29,766 hit

２０５story ページ32

影片「Aちゃん、心配したわぁ〜!!」

泣きっ面で走ってきた影片を宥(なだ)めながら席に着いていると、やがて真緒と凛月が登校してきた。

真緒「今日からか！」

凛月「もうちょっと休んでてもよかったんじゃない？」

しばらく休んでいた私に対して、あんなことがあったのにいつものように接してくれる事はこいつらのいい所なのかもしれない。

A「大神さんよ、私の事心配してたんだってね。」

大神「あ゛ぁ？ンな訳ねぇだろーが!!」

微妙に遠慮気味な大神に自ら話しかけた。

生徒会室から教室に来るまでの道のりの途中、朔間先輩とばったり会って、大神のことを聞いた。

A「はっ、照れんなって」

大神「照れてなんかいねぇよ!!」

そう言う大神の耳は真っ赤だ。

ブハッと声を出して笑うと、頭を鷲掴(わしづか)みにされる。

A「このクソが！離せや！」

大神「知るかよバーカ。」

大神との取っ組み合いも懐かしい。

しばらく大人しくしていたから私の腕は鈍っていて、しばらく大神には力では勝てなさそうだ。