私の歌を聞け歌え踊れ３ (ページ38)

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珍しく父からメールが来ていて、朔間先輩の前で確認すると、今日は仕事で帰れないとの事。

絵文字を使った父からのメールを横にいた朔間先輩に見られた。

朔間先輩曰く、｢今日は帰らない方がいい｣と言ってきた。

仕方なく学院に泊まることにした。

学校泊まりというのは初めての事でワクワクする。

ベッドは保健室のものを使えばいいし、ご飯は近くのコンビニまで行けばある。

レッスン後に使用されるシャワールームも使えて、ここは本当に学校なのかと疑ってしまう。

朔間｢一人で保健室は怖いじゃろう？｣

確かに一人は怖いかもしれない。学校の七不思議というものは苦手だ。

A｢どこで寝ろと？｣

朔間｢我輩は〝吸血鬼〟じゃからのう♪夜は眠らない。棺桶を使うといい♪｣

なんとも悪趣味な棺桶を使わせてくれるというのだ。

A｢私が寝たあと朔間先輩は何してるんですか？暇ですよね？｣

朔間｢色々、、、かのう♪｣

意味深に言って、棺桶を離れた。

私はありがたく棺桶に寝転んだ。

寝てみれば中は意外と広い。手足は広げれないが、寝返りくらいはうてる。

近くで嗅(か)ぐ朔間先輩の匂いに包まれて目を閉じた。