おおかみとあかずきん (ページ34)

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３３話ページ34

ピンポーン

A母『はーい！あら、晃牙くん！ごめんねぇ今日も具合悪いみたいで、、、』

大神『入っていい？』

A母『買い物に行こうと思ってて、、よかったらお留守番頼んでもいいかな？』

大神『おう。』

Aの母さんはエコバッグと財布を持って買い物に行った。

俺が向かうのはAの部屋。

〝Aの部屋〟と堂々と書かれたプレートを見てから声を発した。

大神『今日、、、悪かった。』

A『、、、、』

思っていた通り、無反応。

大神『俺、一昨日女子の話たまたま聞いて、お前に言えばよかった。ごめん。』

A『大丈夫だよ。』

ドアの向こうから消えそうなくらい小さい声が聞き取れた。

大神『開けていいか？』

無反応を勝手に肯定したという意味で受け取り、開いた。

布団を頭から被っていて顔は全く見えない。

そっと手を乗せると小刻みに震えていた。

大神『泣いてんのか？』

A『泣いでないもん、、!!』

布団の中からズッと鼻をすする音。

大神『泣いてんじゃねぇかよ！』

無理に引っペがして、ティッシュ箱を渡した。

大神『悪かったな、、。』

A『こーがくんに言われる前から、皆にいいように思われていないの知ってた。名誉挽回みたいなのしなきゃって思って頑張ったけど話し合わなくて無理だった。』

大神『一応聞くけど、女子と何話してたんだよ。』

A『こーがくんの事。』

大神『そりゃ話し合うわけねぇだろ。』