おおかみとあかずきん (ページ32)

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３１話ページ32

A『こーがくんおはよー！昨日は先に帰っちゃってごめんね〜。』

毎日迎えに来る時間帯より少し遅れて顔を出したA。

大神『行くぞ。』

靴を織ってはいて、先に歩けば俺の後をついてくる。

大神『昨日レアカードゲットしたんだぜ！学校行ったら見せてやるよ！』

できるだけAと離れないように、話す口実を作ってみた。

A『いいよいいよ！私なんかよりさ、話が合う友達できたでしょ？』

今日はいつもより元気がない。

多分怯えてる。

学校について、上履きに履き替え教室に並んで行った。

無視を始めたものだから、物理的にもなにか仕掛けられるかと思って冷や冷やしたけどまだ無さそうだ。

A『おっはよー！』

変わらぬ挨拶に誰も耳を傾け用としない。

昨日のこともあって、Aは静かに席に着いた。

俺の席とAの席は結構離れていて、こういう時そばにいてやれないのが悔しい。

男子『晃牙、昨日発売の限定パック買ったか〜？』

大神『、、、、』

コイツらがAを無視するなら俺も無視してやる。

意外としつこく声をかけてくるもので、ウザったくてしょうがない。

男子『晃牙ってさー、Aの事好きなの？w』

大神『はぁ!?』

女子『えー、うそー！』

男子２『ずっと一緒にいるし付き合ってんだろ！www』

男子『キスしろよー！キース、キース！』

男子２『早くしろよー！付き合ってんだろ〜？ww』

クラス中の男子全員が声を揃えた。

手を叩きはやし立てられた。