重岡くんに密着中 ページ41
タクシーに乗り込んで15分。
重岡くんに指定されたカフェに着いた。
そのカフェは今時の女の子達が行くような、インスタ映えするようなおしゃれなカフェなんかじゃなく。
どちらかと言えば、昔ながらの喫茶店に近いような。
レトロな印象の木造の建物だった。
「いらっしゃいませ」
扉を開けると、カランコロン…と音が鳴る。
なんだかとっても懐かしい雰囲気。このカフェ？が、芸能人御用達って本当なのかな？
A「あー、っと、えっと、」
「重岡さんのお連れの方ですね？」
40代前半くらいの、上品で優しそうな男性店員が私に向かってニッコリ微笑む。
「こちらです」
店員さんの後ろからついて行く。
二階に上がると、長い廊下になっており、たくさんの扉があった。
なるほど。これが個室か。
「ここです。もういらっしゃいますので。」
店員さんは、丁寧に頭を下げるとその場から離れた。
私は扉を軽くノックをする。
「はーい」
重岡くんらしき、甘い声。
扉を開けると、和風モダンな座敷の部屋の真ん中に重岡くんが座っていた。
A「わーお！素敵だねー」
重岡「ここ、ええやろー？！畳っていうのがええねんなー！」
そう言って、重岡くんは大の字に寝転がった。
重岡「あ、あそこにデスクあるやろ？？そこで仕事したらええよ」
横になったままの重岡くんが指をさす方向を見る。
これまた昔ながらの書斎にあるようなレトロな机がそこにはあった。
A「なんかさ、旅館とかの一室みたいだね。」
重岡「それな！」
腕時計に目を落とすと、すでに13時を過ぎていた。
急いで仕事に取りかかろうと、デスクに向かい、バッグからパソコンや手帳を取り出す。
A「あ、ねえ、お腹空かない？」
重岡「ん。確かに。お昼食べてなかったな。」
雑誌撮影の時にお弁当が出たはずなんだけど…。
重岡くんは私を探してくれたから、ご飯を食べれていなかったんだと思う。
あの時の、必死な顔をした重岡くんを思い出して、胸がキュッと鳴ったような気がした。
A「なんか食べよ食べよ。何がいい？？」
そう言って、重岡くんにメニュー表を渡せば、眉を寄せて真剣にメニュー表を覗き込む。
A「……写真、撮っても大丈夫かな？？あ、背景はぼかす予定です。」
重岡「おん。ええよ。」
そう返事してまたメニュー表を覗き込む重岡くんの横顔に少し見惚れながら、シャッターを切った。
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可愛川麗華 - コメントのお返しありがとうございます!すいません、この作品ではなく、別の作品でお願いします。今回もドキドキする作品をありがとうございました!とっても面白かったです。お兄さん組の作品も楽しみに待ってます！頑張って下さい！ (2019年5月19日 2時) (
レス) id: 03ed3147e8 (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 妄想が好きな変態女子。さん» 嬉しいコメントありがとうございます！ちょっと迷いましたが、今回はモテモテハーレムのお話にしてみました笑 こんな全員から想われるなんてあり得ないよな…なんて葛藤もありながら本当に夢のような話ですよね笑 続きも読んでもらえたら嬉しいです！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» リクエストありがとうございます！しげの狂愛ですか！…えっとそれはこの作品で、という意味ですか？こちらではしげは割と爽やかキャラでいこうかと思ってますので別作品でもよければ頑張ってみます！！よろしくお願いします＾＾ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - 可愛川麗華さん» 面白いと言って頂いてありがとうございます！とっても嬉しいです！！続きを楽しみにしてもらえるなんて感無量です…泣 これからも頑張りますので、よろしくお願いします＾＾ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
夏海(プロフ) - リサさん» 嬉しい感想をありがとうございます！続きも頑張っていきますので、今後ともよろしくお願いします！ (2019年5月18日 23時) (レス) id: d8c478152b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏海 | 作成日時：2019年5月10日 23時
