WESTに密着取材中！

重岡くんに密着中 ページ42

私はナポリタン、重岡くんはオムライスを注文。



2人で他愛もない話をしながら、食事を進める。

…行儀悪いけど、私はたまに重岡くんのもぐもぐショットをおさめたり、メモをつけたりしてた。



重岡「ナポリタンめっちゃうまそうや！！俺にも一口ちょーだい！」


A「うん、いいよ、……はい！」


フォークに巻いてあげたナポリタンを重岡くんに差し出すと。

重岡くんは顔を赤くして一時停止した。


あ。しまった……何も考えずに「あーん」してた。


A「ごめん、ごめん、はい。」


そのままスプーンを渡そうとすると、重岡くんは赤い顔のままスプーンを持った私の手を掴んでパクリと頬張る。


重岡「……おいひい」


口の端にケチャップつけて。もぐもぐしながら言ってるから、語尾が可愛くなってて。

そんな重岡くんがお茶目すぎて、思わず笑いが出る。


重岡「…なに？」


A「ちょっと待って、撮るね」


カシャッ。

きょとんとしたままの重岡くんに撮った写真が見えるよう、デジカメの画面を見せた。




重岡「っな！！ケチャップついとるやんけ！！」


恥ずかしそうに紙ナプキンで口元を必死で拭う重岡くん。



A「こういうの、ファンの子たち、すっごい喜ぶと思うよ」




重岡「……Aちゃんは？」

A「ん？」



重岡「どう、なん…？？そういうの、いいと思うん？？」



そう言うと、口いっぱいにオムライスを頬張る重岡くん。



A「すごく可愛いと思う！」



男の子の……特にイケメンのこういう姿って可愛いから、女性からすると母性本能がくすぐられるんだよね。

私は読者代表として、「可愛い」と伝えたつもりだった。




重岡「……可愛い、より、ほんまはかっこいいって言われた方が嬉しいけどな」


重岡くんは頰をほんのり赤くしたまま、ボソリとつぶやくようにそう言って、オムライスをかきこむように食べ進める。



A「重岡くんはすっごく男らしくてかっこいいよ。可愛いもかっこいいも両立させるなんて、さすがだよね」



今日。助けてくれた時の重岡くんの姿を思い出す。

本当に男らしくて。頼もしくて…。胸キュンしたなんてことは、言えないけれど。





重岡くんは、私の言葉に明らかに照れて「おん」と短く返事して。


顔を赤くしたまま、私に微笑みかけてくれた。

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