146針 ページ4
A side
下の様子を確認してから階段を降りていく。
賢治くんによって病室の壁はぶち抜かれて社長は外に出され、救急車で病院から脱出した。
谷崎くんの″細雪″で探偵社員全員の映像を見た中也くんは、周りを囲んでた龍之介くんや黒蜥蜴さん達を呼んで対抗しようとするはず。
ということは今なら裏口はがら空き。
谷崎くんには人質のような真似をさせて申し訳ないけど、今の私にはこの作戦が精一杯だ……。
治くんなら……もっと的確な作戦を考えるかな………。
私はハッとして首を振る。
今はそんな事考えてる場合じゃない！
しっかりしろ！！
自分の頬を軽く叩いてから、階段を降りきって裏口の扉を開ける。
「待ってた。」
『お待たせ、鏡花ちゃん。』
裏口の先には鏡花ちゃんが立っていた。
『さてと、着いてきて。』
私が歩き出すとその後に続く鏡花ちゃん。
向かった先は近くの倉庫。
中に入ってお目当てのものを見つける。
『はい、これ被ってね。』
鏡花ちゃんに投げ渡したのはヘルメット。
『さて、鏡花ちゃん。
懐かしの前職場へと参ろうか。』
私もヘルメットを被り、倉庫に隠しておいたバイクに跨る。
鏡花ちゃんにしっかり掴まるように、と伝えてバイクを勢いよく発進させた。
懐かしの前職場−ポートマフィア本部のビルの近くにバイクを停め中に潜入した。
『谷崎くんに万が一の事があった時に助けるのが私たちの役目。
そして最上階の森さんの部屋には必ず護衛がいるはずだ。
鏡花ちゃん、最上階の部屋までの潜入経路は覚えてる？』
「頭に入ってる。」
『よし、じゃあそこまで行こう。』
そこで突然私の携帯に一通のメールが届いた。
送り主は乱歩さん。
嫌な予感が瞬時に胸の中に広がった。
恐る恐るメールを開く。
そのメールには作戦失敗の文字。
ドストエフスキーは偽のウィルス異能者の情報を流していた。
そしてその偽の犯人を捕まえた敦くん達は更に別の異能者の紙を渡されたという。
しかしそれもダミー。
そうして次々に犯人を捕まえようとしても、本物に辿り着く頃には時間切れ、ということになってしまう。
やり方が治くんにそっくりだ………。
私は携帯を持つ手に力を入れた。
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jumpcontrolbear(プロフ) - 砂漠のうさぎさん» コメントありがとうございます！なんと！！私の知らないところでこの作品の名前が上がっていたんですね！嬉しい限りです！！更新ゆっくりですが頑張っていきます！ありがとうございます！ (2019年10月21日 0時) (
レス) id: 34857aaa52 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - あるユーザーさんの紹介から飛んできて一気読みしました。原作の雰囲気を崩さないで新しいキャラが動いていて凄いと思いました。話の展開とか言葉のチョイスとかとても好みです…更新楽しみにしてます、頑張ってください！長文失礼しました (2019年10月20日 21時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！！あけましておめでとうございます！！また動くみんなを見ることが出来ますね！相変わらずの亀さん更新ですがよろしくお願いします！ (2019年1月5日 23時) (レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
桜 - あけおめです！今年ほ更新頑張ってください！作者さん文スト3期4月放送ですよ！来ましたよ！！いろいろと大変かもれませんが頑張ってください！ (2019年1月5日 1時) (レス) id: c482d4ca60 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます！！番外編も読んでくださったんですね…(感涙)楽しんでもらえてなによりです！！亀更新ですが頑張りますので気長にお待ちいただけると嬉しいです！ (2018年11月22日 9時) (レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だし丸 | 作成日時：2017年8月31日 11時
