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166針 ページ26

私を掴む手を思い切り捻り上げ体を地面へと押し付ける。



私に倒された人が苦しそうに呻いた。



「がッ!?」






「なッ!!撃てッ撃てェ!!」




それを見て、指揮官であろう男が怒鳴るように命令する。


他の人達が引き金に指を掛けるよりも速く、私は異能を発動させた。





『ビックB!!』




その瞬間、私に向かって銃弾が飛んでくるが、針によって防がれる。



機関銃の連射する音と針が砕け散る音が響き合う。




ビックBによって殆どの弾丸は防がれるものの、防ぎきれなかったものが私に向かってくる。





私はダメ押しとばかりに手で空中を薙いだ。



その軌道上に無数の針が現れ、雨のように降り注いだ。




「退けッ!!」


「建物の陰に隠れろ!!」






特殊部隊の人々の声を聞きながら、急いで飲食店の裏扉を開け中に転がり込む。




政府関係者が人避けをしたのか店内には誰も居ない。




私は早歩きで食器棚に近づき、棚の奥に手を伸ばした。




そこに隠されていた釦を押すと、食器棚はズズと横にずれ鉄扉が現れる。




そのドアノブを迷うことなく掴み扉を開け、中に入り込む。




扉が閉まり、食器棚が元の位置に戻った頃に、ドタドタと店内に入ってくる足音が聞こえてきた。






間一髪間に合ったようだ…。




私を襲ってきた特殊部隊の人々は隠し扉の存在には気づいていないらしく、私を探す声と困惑の声が扉の向こうから聞こえてきた。






『まさか、マフィアの隠し通路を使うことになるとは…』





私がたまたま足を止めた場所が、マフィアの息の掛かった店の裏で善かった。




おかげで撒くことが出来た…。





横浜市内にはこうしてマフィア傘下の店から秘密通路へと続く扉がある。




昔覚えたものが、今役に立つなんてね……。





ゴホと咳をひとつしながらゆっくりと前に進む。









私の歩いた後に血が点々と地面に落ちる。




左脇腹を押さえると、ベッタリと手に血が付いた。





『当たり所が悪かったなぁ…』





ビックBで防げなかった弾の一つが脇腹に当たったらしい。



そして、脇腹以外にも右上腕からも血が流れる。




左足と頭は掠っただけだが、ジクジクと嫌な痛みがする。







壁に寄りかかるようにして歩いていくと、業務用の昇降機があった。




それに乗り込んで一番下の釦を押す。



ゴウンと音がして昇降機が下がり始めた。




167針→←165針



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jumpcontrolbear(プロフ) - 砂漠のうさぎさん» コメントありがとうございます!なんと!!私の知らないところでこの作品の名前が上がっていたんですね!嬉しい限りです!!更新ゆっくりですが頑張っていきます!ありがとうございます! (2019年10月21日 0時) (レス) id: 34857aaa52 (このIDを非表示/違反報告)
砂漠のうさぎ(プロフ) - あるユーザーさんの紹介から飛んできて一気読みしました。原作の雰囲気を崩さないで新しいキャラが動いていて凄いと思いました。話の展開とか言葉のチョイスとかとても好みです…更新楽しみにしてます、頑張ってください!長文失礼しました (2019年10月20日 21時) (レス) id: ad3e66ea3f (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!!あけましておめでとうございます!!また動くみんなを見ることが出来ますね!相変わらずの亀さん更新ですがよろしくお願いします! (2019年1月5日 23時) (レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)
- あけおめです!今年ほ更新頑張ってください!作者さん文スト3期4月放送ですよ!来ましたよ!!いろいろと大変かもれませんが頑張ってください! (2019年1月5日 1時) (レス) id: c482d4ca60 (このIDを非表示/違反報告)
jumpcontrolbear(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます!!番外編も読んでくださったんですね…(感涙)楽しんでもらえてなによりです!!亀更新ですが頑張りますので気長にお待ちいただけると嬉しいです! (2018年11月22日 9時) (レス) id: 10ce31b7ea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:だし丸 | 作成日時:2017年8月31日 11時

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