44 ページ44
Aside
今日の登校は1人
さすがに、あの状態で迎えに来てもらってもこっちが困るからね笑
まー、それは良いんだけどさ
朝、校門に着くと涼介をおんぶして歩いてる圭人くんがいるわけよ
てか、あれじゃ松葉杖持ってる意味ないじゃん!
バシッ
涼「いってぇー!」
A「何してんの」
涼「何って、見ての通りおんぶしてもらってる」
A「圭人くん、下ろしていいよ」
涼「えー、サッカー部のとこまで連れてって」
A「あのさ!何のために松葉杖もらってんの?」
涼「前に前進するため?」
うわ、さらりと答えちゃったよ
A「分かってるなら下りて」
涼「へいへい」
A「はぁ…ごめんね圭人くん」
圭「ううん!全然大丈夫!それにやまちゃん、今俺ん家泊まってるし」
A「でも、だからって…」
圭「良いの良いの!俺だって頼ってほしいし!」
A「そっか、ありがとう!」
圭人くんにお礼を言ってサッカー部が部活してる場所に行った
さすがに涼介は見学
だから、コートの外に私と涼介が2人っていう状態
A「涼介…その足、治るまでに半年かかるんでしょ?」
涼「あー、うん」
A「嘘つくの下手すぎだから笑」
涼「ふふ笑でも、お前には迷惑かけないようにすっから」
A「……うん」
涼介が私のこと心配してくれて、そう言ったのは分かってるけど…
なんか、自分でもよく分かんない気持ち
さっき圭人くんが言ってた
もっと頼ってほしいって…
私も、もっと涼介に頼ってほしい
迷惑だってかけて良いのに…
涼「俺も早くサッカーしてぇなー」
グラウンドを見てそう言う涼介
A「涼介」
涼「ん?」
私の方を向いて笑ってくれてる
でも、私分かるよ?心の底から笑えてないこと
ずっと好きだったんだもん、それくらい分かるよ
A「ううん、何でもない」
この時分かんなくなった
私って涼介の何なのかな…って
涼介の彼女っていう上書きだけなんじゃないかな…
心配かけたくない、迷惑かけたくないって
それじゃ、ただの涼介のお荷物じゃない?
彼女ってなに?
ただ一緒にいるだけが彼女の役目?
A「はぁー」
大「なーに、ため息ついてんの?」
A「うわ、大ちゃん!」
大「山田のこと?」
A「うん…大ちゃんはさ、好きな人に頼ってほしい?」
大「そりゃー、頼ってほしいよ!」
A「……だよね…」
私は、涼介の支えになれないのかな…
100人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「山田涼介」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:くるりん | 作成日時:2017年3月20日 10時