両想い...片想い（Ryousuke.Y）

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Aside

『藤崎さん、ちょっと来てもらえますか？』

なんだろ…

私は、涼介と圭人くんが帰ったあと、病院の先生に呼ばれた

『山田さんの怪我のこと何ですけど…怪我が酷いので全治までには、最低でも半年以上はかかると思います』

A「え…それまで涼介は、サッカーできないって事ですよね…」

『はい、しばらく安静にしてないと治るまでの時間が長くなっていくと思います』

A「そう…ですよね…」

涼介が言ってた全治２週間、そんなの嘘だって分かってた

でもまさか、半年以上もかかるなんて…

今から半年って言ったら、もう新１年生が入ってきてて薮ちゃんたちの最後の大会でのメンバーもある程度は決まってくる

半年のハンデはさすがに大きすぎる

涼介は、このことを聞いてどう思ったんだろう…

ー次の日ー

今日は休みの日

昨日の涼介の怪我のことも伝えたくて薮ちゃん家に来た

A「おじゃましまーす」

宏「いらっしゃい、そこ座って」

A「うん…」

宏「それで、涼介どうだった？」

A「全治までに、最低でも半年はかかるって…」

宏「半年！？半年後って、大会に出るメンバーを決める大事な時期だよね」

A「はい…」

宏「涼介の分も頑張らなきゃいけないってことか」

A「薮ちゃん…」

宏「ん？どした？」

A「私、怖いよ…」

宏「え？」

A「涼介はいつもサッカーしてる時、キラキラしてて、かっこよくて…」

宏「うん」

A「涼介からサッカー取ったら、涼介壊れちゃうんじゃないかなって…」

宏「その時、そばにいてあげるのが彼女の役目じゃない？」

A「…うん」

宏「今の涼介は、多分すごい落ち込んでてAちゃんに当たることもあると思うんだ」

A「うん」

宏「でも、涼介にはAちゃんしかいないんだよ？」

A「うん」

涼介が落ち込んでる時にそばにいてあげなきゃいけないのは私…

そうだよね、私がしっかりしなきゃ！

A「薮ちゃん、私頑張るから！涼介と一緒に頑張って、薮ちゃんたちの最後の大会までに間に合わせるから！」

宏「おう！涼介いないとうちのチームもなかなかやばいからな笑」

A「だから…それまで頑張ってね」

宏「分かってる」

涼介の怪我が１日でも早く治るように

私も涼介と一緒に頑張らなきゃ

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