呪84 ページ39
“私”【私、もう行くし。
言っとくけど戻ってきてなんかやらないから。
…一生苦しんで幸せに生きろ…
ばーか…】
『待っ…』
“私”が歩き出す。
止めようと私も足を前に出そうとするのに強い力がかかって足が1歩も動かない。
そして強い頭痛が走った。
『っ…』
その後頭痛に耐えられなくなった私は意識を手放し、目が覚めた時には家入さんの部屋の寝台に横になっていた。
家入さんには何回か会ったことがある。
だけど随分久しぶりだ。
上半身をゆっくり起こした私を見た家入さんは少し疲れた顔を綻ばせて「起きた?」と聞いた。
それから私は罰を受けた。
呪詛師として人を殺めた罰。
“呪術によって人に害を成したことは許されることではなく、死刑に値する。
が五条Aは自呪という方法で自分自身に罰を下した。
よってこれからは人を傷つけ殺した過去と記憶に縛られ苦しみながら呪術高専内でのみ、呪術を使うことを許可し教員として新手の育成に努めること。
尚、高専の結界外で呪術を使用た場合問答無用で死刑を執行する”
それが、私に与えられた罰。
そして今に至る。
忘れてはいけない。
今まで殺した人達の死に際の顔を。
罪もないのに私の鬱憤のせいで死んだ人達を。
ごめんなさい。
これから私はあなた方に償って毎日毎日を苦しみながら生きていきます。
死んだら必ず地獄で罰を受けます。
私を絶対に許さないでください。
悟「A?ぼーっとしてるけど大丈夫?
やっぱりまだ体辛い?
呪いに体を任せるなんて本当にどうかしてるよ!
…やっぱり教えたくない?
先生、の名前」
『…教えたくないって言うか…ほんとに何も覚えてないの。
顔を思い出そうとしてもぼやけてて鮮明にならなくてただ先生の言葉だけが脳裏に残ってる』
目が覚めていくら先生のことを思い出そうとしても思い出せなかった。
どんなに頑張っても袈裟のような服を身にまとっていた事だけ。
…多分…先生の記憶は“私”が連れて行っちゃったんだろうな…
先生は…“私”にとって1番大切なもの。
なんで奪ったんだと責める権利は私には無い。
悟「そっか。
…だけど…僕はまだ心配だな。
Aはまだ不安定なところあるし…
本当に呪いはもう取り除いたの?
未だにAのこと苦しめてるなら僕が」
『もう、お兄ちゃん…心配しすぎ。
言ったでしょ?大丈夫だって。
…私の中の呪いはもう私が祓った。
だからね』
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lotus_r(プロフ) - 語彙力無のネコさん» こんにちは、!作者です!めちゃめちゃ遅い返信になってすみません泣そう言って貰えると嬉しいです、、読んでいただいてありがとうございました! (5月8日 15時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 今まで見てきた夢小説は殆どが、「本物の夏油」が出てくるやつか、闇落ちしてない夏油がてでくるやつだったから、新しいかんじがする((語彙力無 (2022年9月17日 8時) (レス) @page1 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
琴都 - お疲れ様です!おお、いつでも待ちます、!^_^ (2022年1月25日 9時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - あいうえおさん» あぁっ!すごく嬉しかったですありがとうございました( ᵕᴗᵕ )面白かったと言ってくれる方がいると本当に嬉しくて力になるのでとても感謝です。イラストもありがとうございましたm(_ _)m (2022年1月24日 22時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - 琴都さん» 最後まで応援ありがとうございました~!やっと1作品終わったので少しゆっくりしようかと思ってたんですがちょっと新しい話のアイディアが湧いて創作しようか迷ってます…笑 (2022年1月24日 22時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lotus_r | 作成日時:2021年4月4日 12時