呪61 ページ16
傑「A」
『っ、先生っ!!』
名前を呼ばれて振り向けばそこには腕を組みながら壁によたれかかかる先生がいた。
傑「嬉しそうだね。その顔は上手くいったのかな」
『…ふふ、もちろんですよ!
だって先生の策ですもの!
失敗するはずないでしょう?』
傑「そうか。よくやったよ」
『あぁこれでやっと“私”が愛しい先生のお力になれるのですね』
傑「…そうか。なら早速行ってもらおうかな。敵を倒しに。」
『はい』
ふふふ、待っててねお兄ちゃん。
次こそアタシがお兄ちゃんを倒してあげるから。
先生のためにアタシがお兄ちゃんを壊してあげるから。
side:五条悟________
A…、あれから一体どうなったんだろう。
…手遅れになる前に助けなきゃならない。
僕の最愛の妹。
「A…僕はAが大好きなのに…助けてあげたいだけなのに…」
『へぇ、そうなんだ。
それは嬉しいなぁ、お兄ちゃん、♪』
「…、A!?」
『うん、そうだよ〜お兄ちゃんのお望み通り私から出向いてあげたの
優しいでしょ』
気の太い枝に腰掛けてひらひらと手を振るAは面白おかしそうに笑っていた。
「大丈夫だったの!?怪我は!?そんなところにいたら危ないでしょ!こっちおいで」
『え〜なになに心配してくれてるの?
お兄ちゃんやっさしぃ〜』
「A、ふざけてないで。ほら、窓開けるから」
ガチャン、と窓の留め具を外して窓を開けたその瞬間、呪術の気を感じて咄嗟に身を避ける。
「…A…?」
『あ〜、残念。今の当たってたら即死…まではいかないか。
お兄ちゃん最強だもんね?』
…A、どうしたんだ?
この前とは雰囲気がまるで違う。
今まではとにかく僕を殺したいていう感情で攻撃してただけだったのに今日のAは僕を“楽しみながら”殺したいって感じがする。
なんだ…?
『ねぇお兄ちゃん、助けなくていいから死んでよ。
それが私の願いなんだよ?』
「…なんで僕に死んで欲しいの?」
『だからぁ、先生の為に!』
「A、その“先生”って一体誰なの?」
『…は?
なんでそんなのお兄ちゃんに教えなきゃなんないの』
僕の質問に途端に声を低くしたAはなんの迷いもなく攻撃を仕掛けてきた。
1寸の隙もない致命傷を狙った攻撃。
我ながらさすが妹だ。
このままじゃ攻撃を交わすのにギリギリで上手くタイミングを掴まなきゃ反撃できない。
562人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
lotus_r(プロフ) - 語彙力無のネコさん» こんにちは、!作者です!めちゃめちゃ遅い返信になってすみません泣そう言って貰えると嬉しいです、、読んでいただいてありがとうございました! (5月8日 15時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
語彙力無のネコ - 今まで見てきた夢小説は殆どが、「本物の夏油」が出てくるやつか、闇落ちしてない夏油がてでくるやつだったから、新しいかんじがする((語彙力無 (2022年9月17日 8時) (レス) @page1 id: e04f466ec6 (このIDを非表示/違反報告)
琴都 - お疲れ様です!おお、いつでも待ちます、!^_^ (2022年1月25日 9時) (レス) id: 7730c8acb7 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - あいうえおさん» あぁっ!すごく嬉しかったですありがとうございました( ᵕᴗᵕ )面白かったと言ってくれる方がいると本当に嬉しくて力になるのでとても感謝です。イラストもありがとうございましたm(_ _)m (2022年1月24日 22時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
lotus_r(プロフ) - 琴都さん» 最後まで応援ありがとうございました~!やっと1作品終わったので少しゆっくりしようかと思ってたんですがちょっと新しい話のアイディアが湧いて創作しようか迷ってます…笑 (2022年1月24日 22時) (レス) id: 37f79c4fa9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:lotus_r | 作成日時:2021年4月4日 12時