五条悟の初生徒。 (ページ28)

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〜五条side〜

起きたら朝だった。

未だにモカが死んだことに実感が沸かない。
安置室に行く。

そこには目をはらした真希がいた。

五「真希。おはよ。目、冷やす？」

真「悟か。お前人のこといえないだろ。」

そうだ、昨日泣いたんだった。

そう思っていると真希が口を開いた。

真「モカ先輩、寝てるみてーだな。いつ見ても美人。」

五「確かにね。僕も最初見た時びっくりしちゃった。」

モカの頭を撫でながらそう言った。
いくら頭を撫でてももう笑ってはくれない。

五「モカね、頭撫でられるの好きだったみたい。真希も撫でてあげて。きっと喜ぶ。」

真「そうだな。」

真希は頭を撫でた。
目には涙が浮かんでいる。

あ。

五「ねぇ、ちょっと来て。」

真「何だよ。」

五「良いから良いから。」

そう言って真希を違う部屋に連れて行った。

五「この部屋入って。」

真希を連れてきたのはモカにあげた馬の呪霊がいる部屋だ。
馬に手を突っ込み、特級呪具”遊雲”を取り出す。

五「モカが”これ真希にあげて”って。」

真「これ、遊雲じゃねぇか。じゃ、有り難く貰うわ。」

五「他にもこの馬とか呪具好きにしてって言ってたけど、どうする？」

真「呪具はいくつか貰う。馬はいい。」

五「オッケー。」

真希は馬に手を突っ込み幾つか呪具を取り出した。

残りの呪具は馬と一緒にここに保管しておく。

真「これで十分だ。ありがとな。」

五「はい。明日、火葬するからね。」

そう言って真希と別れた。