私が生きる意味を知る場所 (ページ8)

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７話ページ8

突然だが、私は機嫌が悪い

出張から帰った途端五条先生に原宿に来い、と言われたことではない
隣にいる宿儺の器、こと虎杖悠仁がマフラーや手袋について言ってくることでもない

「伏黒君、私ね、鞄に入れたはずの毒が無くなってたの。どうしてかな」

「俺が抜いたからだな」

「なんでかな？？」

「お前出張中に死ぬ気だっただろ」

「当たり前でしょ。折角君たちに邪魔されないのに、するなというのが間違いだ

だが、今回は君が勝手に抜いたために未遂も出来なかった」

というわけで不機嫌なのだ

「え、、待って俺、全く状況が掴めないんだけど。これは俺がバカなせい？とりあえず、この人誰？」

「五条先生いってなかったのか」

「佐井A。よろしく。趣味はチェス。好きなことは自殺」

「今、すげーパワーワード出てきたよな？」

「虎杖。こいつは考えが最早人じゃない

俺が初めて佐井と会った時、高専の保健室でこいつは大量の睡眠薬を盗んでいるところだった」

「服薬自殺用に必要だったんだ。私は何度も試しているからもうあまり効かなくてね」

「何でそんなに死にたいんだ」

虎杖君が心底不思議そうに尋ねる

「逆に聞くけど、虎杖君は生きることの意味って何」

ポッカーンとされた。

解せぬ

「佐井ってどうやって学長の面接合格したんだ？」

「それは俺も気になる」