呪術廻戦4【短編集】

根に持つツギハギ男【七海健人】マリイ様リクエスト ページ32

建「Aさん、気を抜かずいきましょう」


「そうね。舐めてたらだめだわ、これ」




真人とかいうツギハギの男。
体を自由自在に変えるし、魂の形をどうとか…変な術使ってんじゃねぇよ。





真「ねぇ、そっちの女の人、いい魂の形してるね」


「は？気持ち悪いこと言わないでくれる？」


真「その強気な言葉もいつまで続くかなぁ？」


「建人、本気で行…」


建「は…っくしゅんっ！」


「ちょ！もー…鼻水飛んだ！汚いなー」


建「すみません。我慢しましたが駄目でした」


真「…ちょっと、俺のお気に入りに何してくれてんの」


「いや、いつお気に入りになったんだよ！」


真「もう怒ったからね」





と言って本気で建人を殺しにかかる真人。
私はただただ外から援護するしかなかった。
…というのが、つい先日の話。
それから今、虎杖くん、私、建人の三人でまたもや真人との戦いを繰り広げている。




悠「先生、あいつなんでナナミンだけ中に閉じ込めたんだ？」


「化け物のくせに根に持つタイプね…」


悠「は？」




ちなみに今、非常にやばい状態にある。
真人が領域展開を発動したため、建人だけあいつの領域に閉じ込められてしまった。
外からいくら攻撃しても破れる気配がない。
…どうする。




ー七海side


建「そんなに私を殺したいですか？」


真「うん、殺したい」


建「そんなに恨まれるようなことしてませんが」


真「したじゃん。あの子に鼻水つけてさー」


建「心狭いな」


真「え？なんか言った？」


建「いえ」




まずいですね、この状況は。
外の二人が破ってくれなければ私はこのまま死を待つのみ。







ー外の二人



悠「俺、上からやってみる」


「うん。気をつけてね」


悠「おう！」




それからすぐ、すごい音と共に真人の領域展開は崩される。
出てきた真人を三人で囲んでみたものの、逃げられてしまった。





「悠仁、さすがね」


悠「宿儺が勝手に、」


「宿儺？宿儺に変わったの？」


建「いや、あの男が宿儺の魂に触れてしまったようです」


「宿儺の魂なんて考えただけで悍ましすぎる…」


建「…くしゅ、」


「大丈夫？帰って薬飲もう」


悠「だね」


「悠仁も大丈夫？」


悠「…うん、俺は平気」


「大人の前では無理しないでいいよ」


悠「…っ、ありがと」


建「君はまだ子供です。大人にたくさん頼りなさい」


悠「お父さんとお母さんみたい」


「なんだそれ」


建「照れますね」

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