【呪術廻戦】どうにでもなれ【伏黒恵】

2.シェア ページ3

.






五条先生はともかく男子2人はいつも頼むものが変わらないので毎回私と野薔薇がメニューを選んでから勝手に店員さんを呼んで注文をする、というのが決まっていた。



「ええと、このマルゲリータピザと、あとこれとこっちのスパゲティと.....」




野薔薇がいつものように纏めて注文を終えると私はメニューを壁側に寄せて立て掛けた。



それから暫く駄弁ったり五条先生のどうでもいい話を聞いていたら料理が届いた。



「はーい、これ釘崎と七瀬のピザ？とスパゲティ、ほい」



通路側の悠仁は毎回こうして料理を回してくれる、ほんと気が使える。





『ありがと〜！じゃあこれ切っちゃうね』



ピザカッターでピザを丁寧に切り分ける。
よし、完璧な8等分。



気付けばみんなの料理も揃っていたのでピザを一切れ口に運ぶ。



うん、やっぱここのピザは安定に美味しい。
ピザにして正解だった。




ふと視線を感じて振り返るとバッチリ恵と目が合った。



もしかして....









『ピザ、恵も食べたいの？』




「あ、いやそういうわけじゃ...」




私がそう聞くと恵はバツが悪そうに目を逸らした。




『いいよいいよ〜遠慮しなくて、はい！』



私は綺麗に八等分された一切れを取り皿に乗せる。




「ちょっと伏黒！それじゃAの分減っちゃうでしょ！」



『私はいいよ本当に！ダイエット中だし！』




野薔薇はいつもこういうところで優しい。
本当に私は大丈夫なんだけど、なんか恵が申し訳なさそうな顔しててこっちも申し訳なくなってくる。




「じゃあ...ドリア食うか？」




恵は少し考えてから自分の食べていたドリアを指しながら言った。

3.勘違い→←1.お疲れ会

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す