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式神、鵺を召喚した恵と、俺はまっすぐ宿儺に向かって走る
『援護する』
「頼みます!!」
大きく飛んだ俺は、恵をぶん殴った直後の宿儺に天坂鉾をブッ刺す。
が、すぐさま避けられて肉体戦に持ち込まれる。
『ハッ、平安には肉弾戦を得意とするやつはいなかったのか?』
「それはこちらのセリフだな、後ろがガラ空きだぞ?」
お互いに嫌味を言いながらも蹴りと突きを繰り出す
咄嗟に避けると、下から恵の大蛇が。横からは鵺が宿儺に攻撃する
「畳み掛けろ!!」
『“捻じれろ”!!』
が、いとも容易く大蛇は破壊され、鵺の攻撃もかすっただけ。
俺の呪言も腕が捻れただけで、すぐに治った。
「言っただろう、広く使おう。」
恵が吹っ飛ばされると、宿儺はそれに追撃する
すんでのところで鵺で防いでいたものの、恵は少年院の建物に叩きつけられた
『恵!!』
俺よりも先に、恵の元へは宿儺が向かっていった。
長々と話していると、恵は立ち上がって、呪力を貯める
先ほどまでとは打って変わった恵の呪力に、俺は頷いて恵の元へ走り出す。
全身に呪力を張り巡らせる。
「いい。いいぞ。命を燃やすのは、先ほどではなくこれからだったわけだ。魅せてみろ、伏黒恵。枢木A。」
「布留部由良由良__」
恵が唱え出した言葉に、ハッとする。
あれを召喚するつもりだ。
俺が止めに入ろうとしたが、それと同時に恵もハッとして、唱えるのをやめる。
「俺はオマエを助けた理由に論理的な思考を持ち合わせていない。危険だとしてもお前のような善人が死ぬのを見たくなかった。それなりに迷いはしたが結局は我儘な感情論。でも、それでいいんだ。俺は正義の味方じゃない、呪術師なんだ。だからお前を助けたことを一度だって後悔したことはない。」
長々と喋り終えると、ふと見てみれば宿儺は悠仁に戻っていた。
僕は恵の隣に立つ。
「そっか。伏黒は頭がいいからな、俺より色々考えてんだろ。お前の真実は正しいと思う。でも俺が間違ってるとも思わない。あー悪い、そろそろだわ。」
悠仁は、笑って僕達に話しかける
「伏黒も釘崎も、五条先生と先輩は心配いらねぇか。」
「長生きしろよ」
どさっと倒れこんだ悠仁に、僕達は何も言うことができなかった。
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RUNA - コメント失礼します( . .)"一気読みさせて頂きました!めちゃくちゃ面白いです!もう更新はしないのでしょうか…? (11月26日 14時) (レス) id: b5ccb32c76 (このIDを非表示/違反報告)
るきー流季ー - 美傘さん» ありがとうございます!!原作入ってわっちゃわっちゃしてくると思いますが、どうかご贔屓に。 (2022年4月4日 6時) (レス) id: 17a7d13276 (このIDを非表示/違反報告)
美傘(プロフ) - コメント失礼します!続編おめでとうございます!これからも読まさせていただきます!頑張ってください! (2022年4月3日 18時) (レス) @page3 id: d900c150ef (このIDを非表示/違反報告)
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